出張費や広告費をカードにまとめてマイルに変えたいと考えても、法人カードは券種が多く、どれが自社に合うのか判断しにくいものです。
年会費の安さで選ぶとショッピング分がマイルにならないことがあり、還元率で選ぶと移行手数料や年間の移行上限につまずきます。
判断の軸になるのは、ショッピング分をマイルへ移せるかどうかと、その移行にいくらかかり年間どこまで移せるかという2点です。
本記事では、選び方の基準からANA・JAL別の15枚、効率よく貯めるコツ、よくある質問までを順に紹介します。
- 航空会社の提携カードでも、JAL法人カードのようにショッピング分のマイルが積算されない券種がある
- 年間の移行上限は券種ごとに大きく違い、40,000マイルで頭打ちになるカードと上限のないカードに分かれる
- 年会費無料でもANA・JAL両方に移行できるカードがあり、維持費をかけずに始められる
失敗しない!マイルが効率よく貯まる法人カードの選び方
マイルが貯まる法人カードは、ショッピング分がマイルになるかどうかで最初に絞り込めます。
航空会社の提携カードであっても、カード利用分がマイルへ積算されない設計のものがあるからです。
JALカードは公式サイトで、法人カードはショッピングマイルが積算されず、提携カード会社のポイントとしてたまると明記しています。
比較の軸を4つに整理すると、次のとおりです。
| 比較の軸 | 確認すること | 差が出る例 |
|---|---|---|
| ショッピング分の扱い | カード利用分がマイルまたは移行可能なポイントになるか | JAL法人カードはショッピングマイルが積算されない |
| 移行にかかる費用 | 年度ごとの手数料や参加費がかかるか | ANA JCB法人カードの一般・ワイドは年 税込5,500円、ワイドゴールドは無料 |
| 年間移行上限 | 1年間に移せるマイル数の上限 | ダイナースグローバルマイレージは年40,000マイル、ラグジュアリーカードは上限なし |
| ボーナスマイル | 入会・継続と搭乗時の加算 | JAL法人カードのCLUB-Aは入会搭乗5,000マイル※¹、普通カードは1,000マイル※² |
なお、年会費は経費として処理できるため、金額そのものより移行にかかる費用と上限を含めた実質コストで比べたほうが差がはっきりします。
そのため、まず自社の年間決済額を見積もり、そこから移行コストを差し引いて考えてください。
※1 通算して5,000マイルが適用の上限です。既に5,000マイルを獲得している場合、重複適用はありません。
※2 再入会や切り替えなどで既にボーナスを獲得している場合、重複適用はありません。
ANAマイルが貯まるおすすめの法人カード7選
ANAマイルを貯める法人カードは、ANAブランドの提携カードと、汎用ポイントをANAマイルへ移行するカードの2系統に分かれます。
前者は搭乗と入会・継続でボーナスマイルが付き、後者はポイントの使い道を後から選べるという違いがあるからです。
7枚を年会費と移行条件で並べると、以下のとおりです。
| カード名 | 年会費 | ANAマイルへの移行 | 移行にかかる費用 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ | 永年無料 | Vポイント500ポイント=250マイル※¹ | 無料・上限なし※¹ |
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 税込5,500円(年間100万円の利用で翌年以降永年無料)※² | Vポイント500ポイント=250マイル※¹ | 無料・上限なし※¹ |
| アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード | 税込49,500円 | メンバーシップ・リワードから移行 | ANAコース年 税込5,500円・年40,000マイルまで※³ |
| アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード | 税込13,200円 | メンバーシップ・リワードから移行 | ANAコース年 税込5,500円・年40,000マイルまで※³ |
| ダイナースクラブ ビジネスカード | 税込33,000円 | 1,000ポイント=1,000マイル | 年 税込6,600円・年40,000マイルまで |
| ANA JCB法人カード(一般) | 税込2,475円(初年度無料) | J-POINT1ポイント=2マイル | 年 税込5,500円 |
| 楽天ビジネスカード | 税込2,200円(別途 楽天プレミアムカード 税込11,000円) | 楽天ポイント2ポイント=1マイル | 無料 |
なお、同じANAマイルでも、提携カードは搭乗ボーナスが付く代わりに移行手数料がかかる券種が残っています。
そのため、年に何回搭乗するかを先に決めてから、以下の7枚を比べてください。
※1 ANA公式サイトに2024年4月現在のレートとして記載があり、変更となる場合があります。
※2 年間100万円の対象取引や算定期間などの条件は、三井住友カードの公式サイトに記載があります。
※3 メンバーシップ・リワード・プラス(年間参加費 税込3,300円)に登録した場合は年40,000ポイント、未登録の場合は年80,000ポイントが上限で、いずれも40,000マイルに相当します。
「三井住友カード ビジネスオーナーズ」は永年無料でまずは持っておきたい1枚
三井住友カード ビジネスオーナーズは、維持費をかけずにANAマイルを貯め始めたい事業者に向いた1枚です。
本会員とパートナー会員の年会費がどちらも永年無料で、貯まったVポイントをANAマイルへ交換できるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 本会員・パートナー会員ともに永年無料 |
|---|---|
| 追加カード | パートナーカード18枚まで、年会費永年無料 |
| 貯まるポイント | Vポイント(税込200円につき1ポイント、特約店は条件達成で3ポイント)※1 |
| マイル移行レート | 500ポイント=ANA250マイル※2 |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | なし※2 |
特筆すべき点は、決済口座に屋号付きを含む個人名義口座を指定でき、法人口座がなくても申し込めることです※³。
一方で付帯するのは最高2,000万円の海外旅行傷害保険だけで※⁴、ショッピング補償は用意されていません。
なお、Vポイントの交換はその都度の申し込みが必要で、自動では積算されません。
そのため、まとまった額を移す前に、マイルの使い道と有効期限を決めておいてください。
※1 特約店の3ポイントは、対象の三井住友カードで条件を達成し、対象の利用をすることが条件です。
※2 移行レートは2024年4月現在のものとANA公式サイトに記載があり、変更となる場合があります。
※3 個人事業主は法人名義口座を指定できません。
※4 事前に旅費などを当該カードでクレジット決済することが前提の利用付帯です。
「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド」は年間100万円利用で年会費無料になる
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドは、年間の決済額が100万円を超える事業者に向いた上位カードです。
年間100万円を利用すると翌年以降の年会費が永年無料となり、さらに毎年10,000ポイントの継続特典を受け取れるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 本会員 税込5,500円(年間100万円の利用で翌年以降永年無料)※1 |
|---|---|
| 追加カード | パートナーカード18枚まで、年会費永年無料 |
| 貯まるポイント | Vポイント(税込200円につき1ポイント、特約店は条件達成で3ポイント)※2 |
| マイル移行レート | 500ポイント=ANA250マイル※3 |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | なし※3 |
ポイントの貯まり方とマイル移行の条件は一般カードと共通で、差が出るのは付帯サービスの部分です。
全国主要空港の空港ラウンジ、年間300万円までのお買物安心保険、国内旅行傷害保険が加わります※4。
なお、三井住友カードつみたて投資の利用金額は、年会費永年無料と継続特典の判定に使う集計の対象になりません。
そのため、100万円の到達を狙う場合は、経費の決済だけで積み上がるかを確認してください。
※1 対象取引や算定期間などの適用条件は、三井住友カードの公式サイトに記載があります。
※2 特約店の3ポイントは、対象の三井住友カードで条件を達成し、対象の利用をすることが条件です。
※3 移行レートは2024年4月現在のものとANA公式サイトに記載があり、変更となる場合があります。
※4 事前に旅費などを当該カードでクレジット決済することが前提の利用付帯です。
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド」はANAマイル重視の定番カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、決済額が大きくポイントを一括で管理したい会社に向いた券種です。
追加カードの利用分もポイントが基本カード会員に集約され、メンバーシップ・リワードのポイントを提携航空会社へ移行できるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 税込49,500円 |
|---|---|
| 追加カード | 付帯特典ありは 税込13,200円、付帯特典なしは年会費無料※1 |
| 貯まるポイント | メンバーシップ・リワード |
| マイル移行レート | 「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録によりANAマイルへ移行できます |
| 移行にかかる費用 | ANAコース年間参加費 税込5,500円(2年目以降自動更新) |
| 年間移行上限 | 未登録は80,000ポイント(=40,000マイル)、メンバーシップ・リワード・プラス登録済みは40,000ポイント(=40,000マイル)※2 |
特筆すべき点は、追加カードの利用分も基本カード会員のポイントとして積算されるため、社員が使った経費もそのまま移行の原資になることです。
移行先はANAに限られず、提携航空会社のマイルからも選べます。
なお、ANAコースの年間参加費は、移行の有無にかかわらず返金されません。
そのため、登録するタイミングは、移行したいポイントが貯まってからにしてください。
※1 判定期間内に利用がなかった場合、管理手数料として 税込3,300円が請求されます。
※2 メンバーシップ・リワード・プラスの年間参加費は 税込3,300円です。
「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン」は年会費を抑えてANAマイルを貯めたい人向け
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードは、同じ移行条件をより低い年会費で使いたい場合の選択肢になります。
年会費が 税込13,200円で、ANAマイルへの移行レートと年間上限はビジネス・ゴールドと共通だからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 税込13,200円 |
|---|---|
| 追加カード | 付帯特典ありは 税込6,600円、付帯特典なしは年会費無料※1 |
| 貯まるポイント | メンバーシップ・リワード |
| マイル移行レート | 「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録によりANAマイルへ移行できます |
| 移行にかかる費用 | ANAコース年間参加費 税込5,500円(2年目以降自動更新) |
| 年間移行上限 | 未登録は80,000ポイント(=40,000マイル)、メンバーシップ・リワード・プラス登録済みは40,000ポイント(=40,000マイル)※2 |
特筆すべき点は、マイルの条件がビジネス・ゴールドと変わらないまま、年会費の差が 税込36,300円あることです。
ETCカードは年会費・発行手数料ともに無料で、基本カード会員は20枚まで発行できます。
なお、ANAマイルへの移行は1日1回までという制限が設けられています。
そのため、期限が近い航空券に充てる場合は、余裕を持って手続きを進めてください。
※1 判定期間内に利用がなかった場合、管理手数料として 税込3,300円が請求されます。
※2 メンバーシップ・リワード・プラスの年間参加費は 税込3,300円です。
「ダイナースクラブ ビジネスカード」はポイント無期限でANAマイルをじっくり貯められる
ダイナースクラブ ビジネスカードは、ポイントを長期で貯めてから使い道を決めたい場合に向いた1枚です。
ダイナースクラブ リワードポイントには有効期限がなく、必要になった時点でマイルへ移せるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 基本会員 税込33,000円 |
|---|---|
| 追加カード | 4枚まで無料 (3枚目・4枚目は1枚あたり年間 税込5,500円のカード維持手数料)※1 |
| 貯まるポイント | ダイナースクラブ リワードポイント(有効期限なし) |
| マイル移行レート | 1,000ポイント=ANA1,000マイル |
| 移行にかかる費用 | ダイナースグローバルマイレージ年間参加料 税込6,600円※2 |
| 年間移行上限 | 40,000マイル (集計期間は12月21日から翌年12月20日まで) |
特筆すべき点は、利用可能枠に一律の制限がなく、会員ごとの利用状況にあわせて個別に設定されることです。
旅行傷害保険は海外・国内ともに基本会員が最高1億円、追加会員が最高5,000万円で、ショッピング・リカバリーは年間500万円まで補償されます(いずれも利用条件付き)。
なお、ビジネス・アカウントカードなど付帯カードで貯めたポイントは、本会員カードへ合算してから移行する扱いになります。
そのため、追加カードを配る場合は、ポイントの合算手続きも先に確認してください。
※1 基本会員の入会年月日が2021年12月13日より前の場合、カード維持手数料はかかりません。
※2 マイル移行の有無にかかわらず毎年請求されます。
「ANAJCB法人カード」は低コストでANAマイルが貯まる
ANA JCB法人カードは、ANAブランドの法人カードを低コストで持ちたい場合の入口になります。
一般カードは初年度の年会費が無料で、通常年会費も 税込2,475円にとどまるからです。
年会費とマイル移行の条件を3券種で比べると、以下のとおりです。
| 項目 | 一般カード | ワイドカード | ワイドゴールドカード |
|---|---|---|---|
| 年会費 | 税込2,475円(初年度無料) | 税込12,925円 | 税込20,900円 |
| 追加カード (使用者追加) | 1名ごとに 税込825円 | 1名ごとに 税込825円 | 1名ごとに 税込4,400円 |
| 貯まるポイント | J-POINT (税込200円につき1ポイント) | 同左 | 同左 |
| マイル移行レート | 1ポイント=2マイル | 1ポイント=2マイル | 1ポイント=2マイル |
| 移行にかかる費用 | 年 税込5,500円 | 年 税込5,500円 | 無料 |
| 年間移行上限 | 上限の記載なし | 上限の記載なし | 上限の記載なし |
券種を分ける要素は、ボーナスマイルと保険です。
入会・継続は一般が各1,000マイル、ワイド以上が各2,000マイル、搭乗ボーナスは一般がフライト分の10%、ワイド以上が25%となり、海外旅行傷害保険は一般が最高1,000万円、ワイドが最高5,000万円、ワイドゴールドが最高1億円になります※1。
なお、移行にかかる費用は年度ごとに初回の申し込み時点で発生し、申込回数にかかわらず年 税込5,500円がかかります。
そのため、年間の決済額が小さいうちは、手数料を上回るマイルが貯まるかを先に確認してください。
※1 ワイドゴールドの最高1億円は、法人代表会員がANA便(コードシェア便を除く)を利用した海外旅行の場合に限ります。法人代表会員のANA便以外の利用時と使用者の場合は、最高補償額が5,000万円です。
「楽天ビジネスカード」は楽天ポイントを実質無期限で貯めたい人向け
楽天ビジネスカードは、楽天市場での仕入れや備品購入が多い事業者に向いたカードです。
カード利用100円につき1ポイントが貯まり、その楽天ポイントを楽天PointClubからANAマイルへ交換できるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 税込2,200円(別途、楽天プレミアムカードの年会費 税込11,000円が必要) |
|---|---|
| 追加カード | 公式サイトに記載はありません |
| 貯まるポイント | 楽天ポイント(100円につき1ポイント) |
| マイル移行レート | 2ポイント=ANA1マイル |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | 1回5,000ポイント、月20,000ポイントまで |
特筆すべき点は、楽天プレミアムカードの会員でなければ発行できず、2枚持ちが前提になることです。
決済口座も楽天ビジネスカードが法人名義、楽天プレミアムカードが個人名義と分かれ、利用可能額は2枚の合算で最高300万円になります。
なお、期間限定ポイントと提携先から交換したポイントは、ANAマイルへ交換できません。
そのため、キャンペーンで受け取ったポイントは、マイル分として数えないでください。
JALマイルが貯まるおすすめの法人カード4選
JALマイルを貯める法人カードは、ANA系よりも選択肢が絞られます。
JALカードの法人カードにはショッピングマイルの積算がなく、日々の決済でマイルを増やすなら提携カード会社の券種を選ぶことになるからです。
JALカードは公式サイトで、この点を次のように案内しています。
法人カードは、ショッピングマイルが積算されないなど、個人カードと異なる機能やサービスがあります。
なお、JAL法人カードにもフライトマイルとボーナスマイルは積算されるため、搭乗回数が多いほど価値が出ます。
そのため、決済でマイルを貯めたいのか搭乗でマイルを貯めたいのかを分けて、以下の4枚を比べてください。
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」はJALマイルに強い高還元の1枚
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、決済分をそのままJALマイルに変えたい事業者に向いた券種です。
「SAISON MILE CLUB」に登録すると、ショッピング 税込1,000円につき10マイルが自動でJALマイルへ移行されるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降 税込33,000円 |
|---|---|
| 追加カード | 最大9枚まで、1枚につき 税込3,300円 |
| 貯まるポイント | JALマイル(ショッピング 税込1,000円=10マイル)と永久不滅ポイント(優遇ポイントとして 税込2,000円=1ポイント)※1 |
| マイル移行レート | 永久不滅ポイント200ポイント=JAL500マイル(あわせてJALマイル還元率は最大1.125%)※2 |
| 移行にかかる費用 | SAISON MILE CLUBサービス年会費 税込5,500円※3 |
| 年間移行上限 | 150,000マイル※4 |
特筆すべき点は、年会費 税込33,000円でプライオリティ・パスに無料で申し込め、24時間365日のコンシェルジュも使えることです。
カード利用枠は最大9,990万円まで設定され、旅行傷害保険は海外が最高1億円、国内が最高5,000万円になります。
なお、SAISON MILE CLUBはカード到着後に別途の登録が必要で、登録完了月の11日以降の利用分からマイルへ移行されます。
そのため、入会直後に大きな決済を予定しているなら、登録の時期を先に押さえてください。
※1 登録完了までは、JALマイルではなく永久不滅ポイントが貯まります。一部還元率の異なるサービスおよび加盟店があります。
※2 1ポイント最大5円相当のアイテムと交換の場合です。交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
※3 有効期間内に移行上限の15万マイルに到達した場合、翌年のサービス年会費は無料となります。
※4 有効期間内に上限マイルへ達した場合、次年度更新まではマイル移行が停止し、永久不滅ポイント(1,000円につき1ポイント)が貯まります。
「JAL法人カード(CLUB-A)」はボーナスマイルが手厚いJAL派の1枚
JAL法人カード(CLUB-A)は、JAL便での出張が多い会社に向いた上位の券種です。
入会搭乗ボーナスが5,000マイル、毎年初回搭乗ボーナスが2,000マイルで、搭乗ごとにもフライトマイルの25%が上乗せされるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | カード使用者1名(カード1枚)につき 税込11,000円 |
|---|---|
| 追加カード | 使用者は8人目まで追加でき、9人目以降は法人入会申込書が必要 |
| 貯まるポイント | 三菱UFJニコスのグローバルポイント (1カ月のショッピング利用金額合計1,000円ごとに基本ポイント1ポイント) |
| マイル移行レート | ― (カード利用分のショッピングマイルは積算されません) |
| 移行にかかる費用 | ― |
| 年間移行上限 | ― |
マイルの源泉は搭乗に絞られ、入会搭乗ボーナス5,000マイル※1、毎年初回搭乗ボーナス2,000マイル※2、搭乗ごとにフライトマイルの25%が加算されます※3。
カード付帯保険は自動付帯で、傷害死亡・後遺障害は最高5,000万円になります。
なお、フライトマイルはカード使用者ごとに積算され、使用者間での共有や合算はできません。
そのため、社内でマイルをまとめる運用は想定せず、使用者ごとの実績として扱ってください。
※1 通算して5,000マイルが適用の上限です。法人カードへの再入会や切り替え、複数枚お持ちの場合など、既に5,000マイルを獲得された方は重複適用がありません。個人カードをお持ちの場合は、個人と法人でそれぞれボーナスマイルが適用されます。
※2 法人カードへの再入会や切り替え、複数枚お持ちの場合など、既にボーナスマイルを獲得された場合は重複適用がありません。
※3 CLUB-Aカードと普通カードとを複数枚お持ちの方は、フライトマイルの25%のみが適用されます。「JMB FLY ON プログラム」のマイルUPボーナスなどとの重複適用はありません。
「JAL法人カード(普通)」はJAL便での出張が多い人におすすめ
JAL法人カード(普通)は、年会費を抑えつつJAL便の搭乗分を積み上げたい会社の選択肢になります。
カード使用者1名につき年会費が 税込2,200円で、入会搭乗ボーナス1,000マイルと搭乗ごとのフライトマイル10%加算を受け取れるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | カード使用者1名(カード1枚)につき 税込2,200円 |
|---|---|
| 追加カード | 使用者は8人目まで追加でき、9人目以降は法人入会申込書が必要 |
| 貯まるポイント | 三菱UFJニコスのグローバルポイント (1カ月のショッピング利用金額合計1,000円ごとに基本ポイント1ポイント) |
| マイル移行レート | ― (カード利用分のショッピングマイルは積算されません) |
| 移行にかかる費用 | ― |
| 年間移行上限 | ― |
CLUB-Aとの差はボーナスマイルと保険に出ており、入会搭乗と毎年初回搭乗が各1,000マイル※1、搭乗ごとの加算がフライトマイルの10%※2、傷害死亡・後遺障害が最高1,000万円になります。
申し込みは業歴5年以上で黒字決算の法人が対象で、オンライン入会はできず、申込書の返送からカード発送まで約6週間から7週間かかります。
なお、カード使用者全員に同じ種類のカードが発行されるため、CLUB-Aと普通カードを混在させることはできません。
そのため、搭乗回数の多い社員がいる場合は、全社でCLUB-Aを選ぶかどうかを先に決めてください。
※1 法人カードへの再入会や切り替え、複数枚お持ちの場合など、既にボーナスマイルを獲得された場合は重複適用がありません。個人カードをお持ちの場合は、個人と法人でそれぞれボーナスマイルが適用されます。
※2 CLUB-Aカードと普通カードとを複数枚お持ちの方は、フライトマイルの25%のみが適用されます。「JMB FLY ON プログラム」のマイルUPボーナスなどとの重複適用はありません。
「PRESIDENTCARD」は限度額が大きく高額決済でマイルを貯めたい人向け
PRESIDENT CARDは、広告費や仕入れなどの高額決済をそのままJALマイルへ振り替えたい会社に向いたカードです。
株式会社UPSIDERが日本航空との提携で提供しており、貯まったポイントを上限なくJALマイルへ交換できるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 公式サイトで金額を確認できませんでした |
|---|---|
| 追加カード | 公式サイトに記載はありません |
| 貯まるポイント | PRESIDENT CARDのポイント(還元率1.0%)※1 |
| マイル移行レート | 2ポイント=JAL1マイル (1,000ポイント=500マイル以上、100ポイント単位) |
| 移行にかかる費用 | 手数料の記載はありません |
| 年間移行上限 | 上限なし |
特筆すべき点は、AIによる与信モデルで最大10億円の利用限度額が設定され、その決済分を上限なくJALマイルへ移せることです。
2025年7月からはDragonpassとの提携により、国内外の空港・市内ラウンジも無料で利用できるようになりました。
なお、バーチャルカードの発行や利用先の制限、証憑の管理といった経費管理の機能も備わっています。
そのため、マイルだけでなく経費管理の仕組みごと入れ替えたい場合の候補になるでしょう。
※1 一部の利用先では還元率が1.0%を下回る場合や、ポイント還元の対象外となる場合があります。
ANA・JAL両方のマイルが貯まるおすすめの法人カード4選
ANAとJALのどちらにも移行できるカードは、路線や時期に応じて使い分けたい場合に効いてきます。
汎用ポイントを貯めておけば、移行先を貯めた後で決められるからです。
4枚の交換レートを航空会社別に並べると、以下のとおりです。
| カード名 | 年会費 | ANAマイルへの移行 | JALマイルへの移行 |
|---|---|---|---|
| JCB Biz ONE 一般 | 永年無料 | J-POINT1ポイント=0.6マイル | J-POINT1ポイント=0.6マイル |
| オリコ EX Gold for Biz | 税込3,300円 (初年度無料) | オリコポイント1,000ポイント=600マイル | オリコポイント1,000ポイント=500マイル |
| セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 永年無料 | 永久不滅ポイント200ポイント=600マイル※1 | 永久不滅ポイント200ポイント=500マイル※1 |
| ラグジュアリーカード Mastercard® Gold Card™ | 税込220,000円 | 1ポイント=0.6マイル (100円あたり0.9マイル相当) | 1ポイント=0.6マイル (100円あたり0.9マイル相当) |
なお、ANAとJALではレートが異なるため、同じポイント数でも移行先によって受け取れるマイル数が変わります。
そのため、貯める段階では移行先を決めず、使う直前に必要マイル数から逆算してください。
※1 1ポイント最大5円相当のアイテムと交換の場合です。交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
「JCBBizONE」は年会費無料でANA・JAL両方に対応
JCB Biz ONEは、コストをかけずにANA・JAL両方の選択肢を確保したい個人事業主や法人代表者に向いた1枚です。
一般カードの年会費が永年無料で、貯まったJ-POINTをANA・JAL・デルタ航空のいずれへも移行できるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 一般は永年無料、ゴールドは 税込5,500円 (初年度無料、年間100万円以上の利用で翌年度も無料)※1 |
|---|---|
| 追加カード | 発行できません(クレジットカードは本人の1枚のみ) |
| 貯まるポイント | J-POINT (税込200円につき2ポイント)※2 |
| マイル移行レート | 1ポイント=0.6マイル (ANA・JAL・デルタ航空、2,500ポイント以上) |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | 上限の記載なし |
特筆すべき点は、個人名義口座を設定する場合に最短5分でカード番号が発行され、法人の本人確認書類も不要なことです。
JCBの個人カードと2枚持ちすれば、両方のポイントを合算して使えます。
なお、ゴールドには空港ラウンジサービス、ドクターダイレクト24、人間ドックサービスが付き、一般カードには付きません。
そのため、出張が多いなら、年間100万円の利用で年会費を無料にしながらゴールドを持つ使い方も検討してください。
※1 年会費、ショッピングリボ払い・分割払い・スキップ払い手数料、キャッシングサービス利用分、電子マネーチャージ利用分など一部の利用分は集計の対象となりません。集計期間は、カード有効期限月から数えて12カ月目の15日までです。
※2 利用加盟店によってポイントの付与条件が異なる場合があります。
「オリコEXGoldforBiz」は利用額に応じて還元率が上がる
オリコ EX Gold for Bizは、決済額が年々増えていく段階の事業者に向いたゴールドカードです。
ポイントサービス「暮らスマイル」はステージ制で、累計の利用金額に応じて加算倍率が上がる仕組みだからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 初年度無料、次年度以降 税込3,300円 |
|---|---|
| 追加カード | ETCカード (年会費無料) |
| 貯まるポイント | 暮らスマイル (カードショッピング1,000円につき1スマイル、EX Gold for Biz会員はさらに20%加算) |
| マイル移行レート | 1スマイル=5オリコポイント、1,000オリコポイント=ANA600マイルまたはJAL500マイル |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | 上限の記載なし |
特筆すべき点は、加算倍率が利用累計金額に応じて上がり、ゴールド特典を含めると最大2.2倍になることです。
年会費 税込3,300円ながら空港ラウンジも無料で利用でき、券種は個人事業主向けの「S」と法人代表者向けの「M」に分かれています。
なお、暮らスマイルから移行したオリコポイントの有効期限は、移行月を含む12カ月後の月末になります。
そのため、オリコポイントへ替えるのは、マイルへ移す直前にしてください。
「セゾンコバルト・ビジネス・アメックス」は維持費をかけずにマイルを貯められる
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費をかけずに社員へカードを配りたい事業者向けの1枚です。
本カードの年会費が永年無料で、追加カードも9枚まで無料で発行できるからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| 追加カード | 9枚まで無料 |
| 貯まるポイント | 永久不滅ポイント (ショッピング 税込1,000円につき1ポイント、有効期限なし)※1 |
| マイル移行レート | 200ポイント=ANA600マイルまたはJAL500マイル※2 |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | 上限の記載なし |
特筆すべき点は、アマゾン ウェブ サービスやさくらインターネット、マネーフォワード、モノタロウなど対象の加盟店で、ポイントが4倍になることです※3。
支払いサイクルは最大56日で、申し込みの際に決算書や登記簿謄本を求められることもありません。
なお、4倍ポイントサービスは、他カードでセゾンマイルクラブに登録している場合には対象外となります。
そのため、セゾンプラチナ・ビジネスと併用するなら、どちらの優遇を取るかを先に決めてください。
※1 一部還元率の異なるサービスおよび加盟店があります。
※2 1ポイント最大5円相当のアイテムと交換の場合です。交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
※3 他カードでセゾンマイルクラブに入会している場合、4倍ポイントサービスの対象外となります。
「ラグジュアリーカード ゴールド」はANA・JALともに高還元のステータスカード
ラグジュアリーカードのMastercard® Gold Card™は、大きな決済額をそのままマイルへ振り替えたい会社に向いた最上位の券種です。
ポイント還元率が1.5%で、JAL・ANA・ユナイテッド航空へのマイル交換に手数料も上限も設けられていないからです。
年会費とマイル移行の条件をまとめると、以下のとおりです。
| 年会費 | 本会員 税込220,000円、家族会員 税込55,000円(家族会員のみ初年度無料) |
|---|---|
| 追加カード | ETCカード、家族カード |
| 貯まるポイント | ラグジュアリーカードのポイント (200円につき3ポイント、キャッシュバック率1.5%) |
| マイル移行レート | 1ポイント=0.6マイル(100円あたり0.9マイル相当)、JAL・ANA・ユナイテッド航空が対象 |
| 移行にかかる費用 | 無料 |
| 年間移行上限 | 上限なし |
特筆すべき点は、最大9,990万円までの決済に1.5%のポイントが付き、それを上限なくマイルへ移せることです。
旅行保険は傷害死亡・後遺障害が最高1.2億円で海外旅行傷害保険は自動付帯となり、コンシェルジュはLINE・電話・メールで24時間365日対応します。
なお、引き落としを事業用口座から行いたい場合は、申し込み時に法人決済用カードを選ぶ形になります。
そのため、優待の内容を落とさずに経費と分けたいなら、この選択を忘れないでください。
法人カードのマイルの貯め方と効率よく貯めるコツ
法人カードでマイルを増やす手立ては、カードを決めた後にも5つ残っています。
ポイント移行、フライトマイル、ボーナスマイル、決済の集約、追加カードのそれぞれに条件があるからです。
たとえばJCBのJ-POINTは、移行できる最低ポイント数が決まっています。
J-POINTでは、JCBカードの毎月のご利用合計金額200円(税込)ごとに1ポイント貯まり、マイル移行は2,500ポイントから申し込みできます。
※引用元:ANA「JCBカード『J-POINT』」
なお、こうした条件は入会後の手続きと組み合わさるため、設定を確認しておく必要があります。
そのため、次の5つの見出しで、それぞれの手順と注意点を確認してください。
日々の支払いで貯めたポイントをマイルに移行する
ポイント移行は、搭乗回数に左右されない唯一の積み上げ方です。
カード会社のポイントは決済額に比例して貯まり、移行の申し込みをすればマイル口座へ振り替えられるからです。
ただし、移行には最低ポイント数と単位が決まっており、端数はマイルにできません。
主なポイントの移行条件を、単位とレートの軸で整理すると次のとおりです。
| ポイント | ANAマイルへの移行 | JALマイルへの移行 | 最低単位 |
|---|---|---|---|
| Vポイント (三井住友カード) | 500ポイント=250マイル※1 | ― | 500ポイント単位 |
| J-POINT (JCB) | 1ポイント=0.6マイル | 1ポイント=0.6マイル | 2,500ポイント以上 |
| オリコポイント | 1,000ポイント=600マイル | 1,000ポイント=500マイル | 1,000ポイント単位 |
| 永久不滅ポイント (セゾン) | 200ポイント=600マイル※2 | 200ポイント=500マイル※2 | 200ポイント単位 |
| 楽天ポイント | 2ポイント=1マイル | ― | 1回5,000ポイント・月20,000ポイントまで |
なお、一度マイルへ移したポイントを元に戻すことはできません。
そのため、キャッシュバックや請求充当と比べたうえで、移行の判断をしてください。
※1 ANA公式サイトに2024年4月現在のレートとして記載があり、変更となる場合があります。
※2 1ポイント最大5円相当のアイテムと交換の場合です。交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
飛行機の搭乗でフライトマイルを貯める
フライトマイルは、区間と運賃で自動的に決まる加算です。
搭乗すればマイル口座へ積算されるため、決済とは別のルートで積み上がるからです。
JALではフライトマイルを「区間マイル×利用運賃のマイル積算率」で計算し、割引運賃では積算率が50%から75%にとどまる場合があります。
JALカードで積算率を引き上げる方法を挙げると、以下のとおりです。
- JALカード ツアープレミアム … カード年会費に 税込2,200円を追加して登録すると、対象割引運賃で区間マイルの100%が貯まる
- JALカード割引 … 当日の予約・変更が可能で、マイルが100%貯まる運賃
- 対象航空会社 … 日本航空(JAL)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアーコミューター(RAC)
なお、法人カードのフライトマイルはカード使用者ごとに積算され、使用者間での共有・合算・譲渡はできません。
そのため、出張の多い社員から順に、券種のグレードを検討してください。
入会・継続・搭乗のボーナスマイルを活用する
ボーナスマイルは、条件を外すと後から取り戻せない加算です。
入会搭乗ボーナスは1回限りで、毎年初回搭乗ボーナスもその年の最初の搭乗にしか適用されないからです。
JALカードとANAカードでは、券種ごとに加算されるマイル数が異なります。
主な券種のボーナスマイルを比べると、次のようになりました。
| 券種 | 入会・入会搭乗ボーナス | 毎年初回搭乗・継続ボーナス | 搭乗ごとのボーナス |
|---|---|---|---|
| JAL法人カード (普通) | 1,000マイル※1 | 1,000マイル※1 | フライトマイルの10%プラス※2 |
| JAL法人カード (CLUB-A) | 5,000マイル※3 | 2,000マイル※1 | フライトマイルの25%プラス※2 |
| ANA JCB法人カード (一般) | 1,000マイル | 1,000マイル | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
| ANA JCB法人カード (ワイド・ワイドゴールド) | 2,000マイル | 2,000マイル | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% |
なお、JALカードを複数枚持っている場合、搭乗ごとのボーナスは有利な方の率だけが適用され、重複しません。
そのため、個人カードと法人カードを併用していても、加算率は合算されない点を踏まえて計算してください。
※1 再入会や切り替え、複数枚お持ちの場合など、既にボーナスを獲得された場合は重複適用がありません。
※2 CLUB-Aカードと普通カードとを複数枚お持ちの方は、フライトマイルの25%のみが適用されます。「JMB FLY ON プログラム」のマイルUPボーナスなどとの重複適用はありません。
※3 通算して5,000マイルが適用の上限です。既に5,000マイルを獲得された方は重複適用がありません。
経費の支払いをできるだけカードに集約する
決済の集約は、還元率を変えずにマイルを増やせる方法です。
ポイントは決済額に比例するため、現金や振込で処理していた支出をカードへ寄せるだけで積算対象が広がるからです。
振込にしか対応していない取引先についても、請求書カード払いのサービスを使えばカード決済に置き換えられます。
カードへ寄せやすい支出を挙げると、以下のとおりです。
- 広告費、サーバー費用、クラウドサービスの月額料金
- 仕入れ、備品購入、モノタロウなどの資材調達
- 出張の航空券・宿泊費・交通費、ETCカードでの高速道路料金
- 接待交際費、会食代
- 国税や地方税の納付
- 銀行振込の請求書(三井住友カードやオリコの請求書カード払いを利用)
なお、年会費や電子マネーへのチャージ、リボ払いの手数料は、年間利用額の判定やポイント付与の対象外となることがあります。
そのため、年間100万円などの条件を狙う場合は、対象外の支払いを除いた金額で見積もってください。
役員・従業員に追加カードを発行する
追加カードの発行は、決済を1枚に寄せられないときの代替手段になります。
追加カードの利用分は本会員のポイントとして合算される仕組みが多く、社員が使った経費もマイルの原資になるからです。
一方で、発行枚数と年会費の条件は券種によって大きく異なります。
主なカードの追加カード条件を、枚数と費用の軸で並べると次のとおりです。
| カード | 追加カードの枚数 | 追加カードの年会費 |
|---|---|---|
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ/ゴールド | 18枚まで | 永年無料 |
| セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 9枚まで | 無料 |
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 9枚まで | 税込3,300円 |
| ダイナースクラブ ビジネスカード | 4枚まで | 無料 (3枚目・4枚目は1枚あたり年間 税込5,500円のカード維持手数料)※1 |
| アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード | 枚数の記載なし | 税込6,600円 (付帯特典なしは無料)※2 |
| JCB Biz ONE | 発行できない (本人のみ1枚) | ― |
なお、JAL法人カードのように、追加カードではなく「使用者」として個別にカードを発行し、マイルも使用者ごとに積算する方式もあります。
そのため、社内で集約したいのか個人に帰属させたいのかを決めてから、券種を選んでください。
※1 基本会員の入会年月日が2021年12月13日より前の場合、カード維持手数料はかかりません。
※2 判定期間内に利用がなかった場合、管理手数料として 税込3,300円が請求されます。
法人カード マイルに関するよくある質問
法人カードのマイルには、券種の選択以外にも確認しておきたい論点が残ります。
マイル口座は個人単位で管理される一方、カードの契約者は法人または代表者になるからです。
実際にJALカードは、法人カードのフライトマイルについて次のように案内しています。
フライトマイルはカード使用者ごとに積算されます。カード使用者間のマイル共有、合算および譲渡はできません。
なお、こうした扱いは入会後に変更できないため、事前の確認が前提になります。
そのため、以下の6項目を順に確認してください。
法人カードで貯めたマイルは誰のもの?
マイルは、口座を持つ個人に積算されます。
ANAマイレージクラブもJALマイレージバンクも個人単位の会員プログラムで、法人名義の口座は用意されていないからです。
JALカードは法人カードについて、フライトマイルがカード使用者ごとに積算され、使用者間の共有・合算・譲渡はできないと明記しています。
運用にあたって決めておきたい点を挙げると、以下のとおりです。
- マイルの帰属 … 会社の資産として扱うのか、使用者個人の実績とするのかを社内規程で定める
- 移行の権限 … ポイントからマイルへ移行する手続きを誰が行うのかを決める
- 使い道 … 出張の航空券に充てるのか、私的利用を認めるのかを線引きする
- 退職時の扱い … 使用者が退職した場合のカードとマイル口座の処理を決める
なお、税務上の扱いは会社の運用方針によって変わるため、一律には決まりません。
そのため、判断に迷う場合は顧問税理士に確認してください。
ANAマイル最強の法人カードは?
ANAマイルを最も多く貯められる1枚は、年間の決済額によって変わります。
移行にかかる費用と年間の移行上限がカードごとに違い、決済額の大小で有利な券種が入れ替わるからです。
年間の移行量が40,000マイルを超える見込みなら、上限のない券種でなければ受け皿になりません。
決済額の目安ごとに候補を整理すると、次のようになります。
| 想定する年間移行量 | 候補となるカード | 理由 |
|---|---|---|
| 少額から始めたい | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | 年会費が永年無料で、Vポイントの移行手数料と上限がない※1 |
| 年間100万円前後を決済する | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる※2 |
| 搭乗ボーナスも受け取りたい | ANA JCB法人カード ワイドゴールド | マイル移行手数料が無料で、搭乗ボーナスは25%加算 |
| 40,000マイルを超えて移行したい | ラグジュアリーカード Mastercard® Gold Card™ | マイル移行に手数料も上限もない |
なお、年会費の差はマイルの価値と直接比べられるものではありません。
そのため、付帯サービスをどれだけ使うかも含めて、総額で判断してください。
※1 ANA公式サイトに2024年4月現在のレートとして記載があり、変更となる場合があります。
※2 対象取引や算定期間などの適用条件は、三井住友カードの公式サイトに記載があります。
法人カードで貯めたマイルはどのように使えますか?
貯めたマイルの使い道は、大きく3つに分かれます。
特典航空券、座席のアップグレード、電子ポイントへの交換がそれぞれ用意されているからです。
JALカードは法人カードの案内で、必要マイル数を次のように示しています。
- 国内線特典航空券(片道)… 4,000マイルから
- 国際線特典航空券(片道)… 7,500マイルから
- 国際線アップグレード … 保有する航空券より1つ上のクラスへ変更できる
- e JALポイント … 1,000マイル単位で交換でき、1ポイント=1円相当としてJAL Webサイトでの航空券・ツアー購入に利用できる
- そのほか … JMB提携航空会社特典航空券、ワンワールド特典航空券
なお、必要マイル数は路線やシーズンで変わり、特典航空券で利用できる座席数にも限りがあります。
そのため、日程を動かせない出張ではe JALポイントを使い、余裕のある移動で特典航空券を狙ってください。
ANAの法人カードで個人でマイルを貯められますか?
ANAカード〈法人用〉で貯まるマイルは、カード使用者本人のマイル口座に積算されます。
ANAマイレージクラブが個人単位の会員プログラムで、法人名義の口座を作れないからです。
そのため、社員に使用者カードを渡した場合、その社員の口座にマイルが入る形になります。
運用時に押さえておきたい点を整理すると、以下のとおりです。
| マイル口座 | 個人名義(法人名義の口座は作れない) |
|---|---|
| 積算先 | カード使用者本人 |
| 使用者間の合算 | できない |
| ポイントからの移行 | 手続きをしたカード会員のマイル口座へ積算される |
| 有効期限 | 移行された月を起算月として36カ月後の月末まで |
なお、私的な旅行に使うかどうかは会社の判断に委ねられます。
そのため、社員へカードを配る前に、社内での取り扱いを明文化しておいてください。
法人カードで貯めたマイルは社員旅行に使える?
社員旅行への利用は、マイルの積算先が個人であることを踏まえて考える必要があります。
使用者ごとに口座が分かれるため、複数人分の航空券をまとめて用意するには一人分のマイルでは足りない場合があるからです。
ANAとJALには家族間でマイルを合算する仕組みがありますが、社員同士を対象とした合算の制度は用意されていません。
現実的な進め方を挙げると、次のとおりです。
- 代表者のカードに決済を集約し、代表者の口座にマイルを集めてから特典航空券に交換する
- マイルを電子ポイント(ANA SKY コイン、e JALポイント)へ替え、旅行代金の支払いに充当する
- 使用者ごとのマイルはそれぞれの出張に充て、社員旅行は別枠で手配する
なお、特典航空券は同一行程でも必要な座席数を確保できないことがあります。
そのため、人数がまとまる旅行では、電子ポイントでの充当も選択肢に入れてください。
個人事業主におすすめのマイルが貯まる法人カードは?
個人事業主でも申し込めるカードは複数あり、法人口座がなくても発行できるものが選べます。
申し込み対象に個人事業主やフリーランスを含め、決済口座に個人名義口座を認めているカードがあるからです。
一方でJAL法人カードのように、業歴5年以上で黒字決算という条件が付くカードもあります。
主なカードの申し込み条件を、対象と決済口座の軸で並べると以下のとおりです。
| カード | 申し込み対象 | 決済口座 |
|---|---|---|
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | 満18歳以上(高校生を除く)の法人代表者、個人事業主(副業、フリーランスを含む) | 法人名義口座、個人名義口座(屋号付含む)※1 |
| JCB Biz ONE 一般 | 法人代表者または個人事業主 (フリーランス・副業含む、使用者は18歳以上) | 屋号付き口座、個人名義口座 |
| セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 個人事業主またはフリーランス、経営者 (高校生を除く) | 個人名義口座、法人名義口座 (代表者名併記) |
| ダイナースクラブ ビジネスカード | 法人、団体等の代表者・役員または個人事業主※2 | 記載なし |
| JAL法人カード | 業歴5年以上で黒字決算の法人 (団体・個人事業主を含む) | 会社名義の指定口座 |
なお、開業直後は決算書や登記簿謄本の提出が不要なカードのほうが手続きを進めやすくなります。
そのため、法人口座をまだ持っていない段階では、個人名義口座で申し込める券種から検討してください。
※1 個人事業主は法人名義口座を指定できません。
※2 役員が申し込む場合は、代表者の承諾書が必要です。決算書や登記事項証明書の提出は求められません。

コメント