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アメックス法人カードを徹底比較!年会費・特典・審査で選ぶ最適な1枚

法人カードを探していてアメックスにたどり着いたものの、種類が多くて手が止まっている経営者は少なくありません。

アメックスが自社で発行する法人カードは年会費13,200円から165,000円まで開きがあり、そこに他社発行のアメックスブランドも加わるため、比較の軸が定まらないままになりがちです。

選び方の判断基準は、ステータスではなく「自社の使い方で年会費を回収できる特典が付いているか」の一点に集約されます。

この記事では、アメックス発行3種類の違い、年会費を抑えられる他社発行カード、メリットとデメリット、審査と申し込みの流れまでを順に整理します。

この記事を読むとわかること
目次

アメックス法人カード3種類の年会費と特典を徹底比較

アメリカン・エキスプレスが自社で発行する法人カードは、ビジネス・グリーン・カード、ビジネス・ゴールド・カード、ビジネス・プラチナ・カードの3種類です。

3枚を比べるときにカードのランクで利用可能枠を判断する必要はありません。

アメックスはカードの種類ではなく、会社や事業の利用状況に合わせて利用可能枠を設定しているからです。

3種類の年会費と追加カードの費用を並べると、以下のとおりになります。

カード名年会費(税込)追加カード(付帯特典あり/税込)
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード13,200円6,600円
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード49,500円13,200円
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード165,000円4枚まで無料、5枚目以降は1枚13,200円

なお、付帯特典のない追加カードは3種類とも年会費無料¹で、合計99枚まで発行できます。

そのため、比較すべきは年会費の絶対額ではなく、自社が実際に使う特典の中身になります。

※1 判定期間内にカードの利用がなかった場合、1枚につき管理手数料3,300円(税込)がかかります。判定期間は毎年4月1日から翌年3月31日までで、ビジネス・プラチナ・カード会員には管理手数料がかかりません。

アメックスビジネスグリーン|初めての1枚に選ばれるエントリーモデル

ビジネス・グリーン・カードは、年会費13,200円(税込)でアメックスの法人カードを持てるエントリーモデルです。

利用可能枠に一律の制限がないという中心機能を上位2種類と共有しており、経費を1枚に集約する目的だけなら13,200円で足りるからです。

追加カードの費用から補償の上限額までを項目ごとに整理すると、以下のとおりです。

項目内容
追加カード(税込)付帯特典あり6,600円、付帯特典なし無料※¹
主な優待・還元・弥生の会計ソフトおよびクラウド会計ソフト freee会計とのAPI連携
・請求業務効率化サービス「請求管理ロボ」、基本カード会員が手続きできない場合に備えた代理人制度
ポイント/マイル・100円につき1ポイント※²
・メンバーシップ・リワード・プラスは登録制で年間参加費3,300円(税込)
出張・空港ラウンジ・国内外の対象空港ラウンジを無料で利用
・アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン
・アメリカン・エキスプレス JALオンライン(国内線)
・HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク
補償・保険・旅行傷害保険(海外旅行の傷害死亡・後遺障害が基本カード会員で最高5,000万円)
・ショッピング・プロテクション(購入日から90日間、カード会員1名につき年間最高500万円)
・リターン・プロテクション
・オーバーシーズ・アシスト

なお、メンバーシップ・リワード・プラスは自動では登録されません。

まずは事業用の決済を1枚にまとめる仕組みから始めたい事業者は、この1枚から検討してください。

※1 判定期間内にカードの利用がなかった場合、1枚につき管理手数料3,300円(税込)がかかります。
※2 ポイント加算は、加算対象外または200円につき1ポイントとなる場合があります。

アメックスビジネスゴールド|特典と年会費のバランスがいい人気の1枚

ビジネス・ゴールド・カードは、年会費49,500円(税込)で出張・会食・IT調達の優待をまとめて備えた中核モデルです。

グリーンとの差額36,300円に対して、金額に換算しやすい継続特典とキャッシュバックが複数用意されているからです。

追加カードの費用から補償の上限額までを項目ごとに整理すると、次のようになります。

項目内容
追加カード(税込)付帯特典あり13,200円、付帯特典なし無料※¹
主な優待・還元・ビジネス・フリー・ステイ・ギフト(東急の定額宿泊サービス「ツギツギ」で使える1泊2名の無料宿泊を最大2泊分)
・デル・テクノロジーズ優待特典(年間最大14,000円をキャッシュバック)
・ビジネス・ダイニング・コレクション(全国約200店舗で所定コースを2名以上で予約すると1名分が無料)
・ポケットコンシェルジュ(対象レストランの予約・決済で10%キャッシュバック)
ポイント/マイル100円につき1ポイント※²
メンバーシップ・リワード・プラスは入会初年度のみ無料で自動登録
出張・空港ラウンジ・提携空港ラウンジ
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
・NIKKEI OFFICE PASS
補償・保険・旅行傷害保険(最高1億円)
・国内航空機遅延費用補償
・ショッピング・プロテクション(購入した商品の破損・盗難などを90日間補償)

※引用元:アメリカン・エキスプレス「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのメリットや特典

なお、メンバーシップ・リワード・プラスの年間参加費3,300円(税込)は2年目から発生することになりました。

出張と会食の両方が定期的に発生する会社であれば、差額を回収できる可能性は高いでしょう。

※1 判定期間内にカードの利用がなかった場合、1枚につき管理手数料3,300円(税込)がかかります。
※2 ポイント加算は、加算対象外または200円につき1ポイントとなる場合があります。

アメックスビジネスプラチナ|出張が多い経営者向けの最上位カード

ビジネス・プラチナ・カードは、年会費165,000円(税込)で空港とホテルの特典を最大化した最上位モデルです。

ゴールドとの差額115,500円は、回数無制限の空港ラウンジ利用と毎年の継続特典に充てられているからです。

追加カードの費用から補償の上限額までを項目ごとに整理すると、以下の内容になります。

項目内容
追加カード(税込)付帯特典ありは4人まで無料、5人目以上は1枚13,200円、付帯特典なしは無料(管理手数料もかからない)
主な優待・還元カード更新時に国内の対象ホテルで2名が使える無料宿泊券
アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインで使えるクレジット20,000円分
カード更新時にNIKKEI OFFICE PASSの10回無料クーポン
ポイント/マイル100円につき1ポイント※¹
メンバーシップ・リワード・プラスに無料で登録でき、登録後は一部の対象加盟店で100円につき3ポイント
出張・空港ラウンジプライオリティ・パス(年会費無料、ラウンジの利用回数と利用料の制限なし)
センチュリオン・ラウンジ羽田(同伴者1名まで無料)
補償・保険旅行傷害保険(海外旅行の傷害死亡・後遺障害が基本カード会員で最高1億円※²)
国内航空機遅延費用補償
ビジネス・サイバー・プロテクション(1法人・個人事業主につき年間最高200万円)

※引用元:アメリカン・エキスプレス「アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード 保険・補償のご案内

なお、付帯特典なしの追加カードに管理手数料はかかりません。

役員が複数名いて全員が出張する体制なら、追加カードの無料枠だけでも年会費の一部を相殺できるでしょう。

※1 ポイント加算は、加算対象外または200円につき1ポイントとなる場合があります。
※2 旅行前に日本国内で、日本出入国のために時刻表に基づいて運行される公共交通乗用具のチケットやパッケージ・ツアーの料金を当カードで支払った場合の金額です。条件を満たさない場合、カード自動付帯での保険金額は最高5,000万円になります。

年会費を抑えるなら他社発行のアメックス法人カード3選

アメックスブランドの法人カードは、アメリカン・エキスプレス以外の会社もライセンスに基づいて発行しています。

発行会社が変われば年会費も特典も別物になるため、券面のブランドだけで同じものと考えないでください。

代表的な3枚の年会費を並べると、以下の差が出ます。

カード名発行会社年会費(税込)
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードクレディセゾン無料
三菱UFJカード・ゴールドエッジ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード三菱UFJニコス2,095円
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードクレディセゾン初年度無料、次年度以降33,000円

なお、これらのカードにはアメックス発行カードのような「一律の制限のない利用可能枠」は付いていません。

年会費を優先するのか利用可能枠を優先するのかで、選ぶ側が変わります。

セゾンコバルト・ビジネス・アメックス

セゾンコバルト・ビジネス・アメックスは、年会費が永年無料でクレディセゾンが発行する法人カードです。

申し込みに登記簿謄本や決算書が不要で、本人確認資料だけで個人与信の審査を受けられるからです。

追加カードの費用から補償の有無までを項目ごとに整理すると、次の内容になります。

項目内容
追加カード(税込)本会員・追加カードともに無料
ETCカードも発行手数料・年会費が無料で5枚まで
主な優待・還元ビジネスに役立つ対象のウェブサービスの利用で最大2%還元
ポイント/マイル永久不滅ポイントが1,000円(税込)ごとに1ポイント
ヤフービジネスサービス・クラウドワークス・アマゾン ウェブ サービスなどでは通常の4倍(1,000円ごとに4ポイント)
出張・空港ラウンジ国内空港ラウンジはなし
補償・保険海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険・ショッピング安心保険はいずれもなし

なお、年会費が無料である分、旅行傷害保険と空港ラウンジは付いていません。

費用をかけずに事業用の決済を分離したい段階であれば、この1枚から始めてください。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、初年度無料・次年度以降33,000円(税込)でプラチナ相当の特典を備えた1枚です。

年会費が2025年8月4日引き落とし分より22,000円(税込)から改定された一方で、コンシェルジュ・サービスとプライオリティ・パスは従来どおり利用できるからです。

追加カードの費用から補償の上限額までを項目ごとに整理すると、以下のとおりになります。

項目内容
追加カード(税込)1枚3,300円
主な優待・還元コンシェルジュ・サービス
サイバー攻撃に備える保険の付帯
プライベート用プラチナカードの年会費優遇
ポイント/マイルJALのマイル還元率が最大1.125%※¹
海外での利用は永久不滅ポイントが通常の2倍(1,000円ごとに2ポイント)
出張・空港ラウンジプライオリティ・パスのデジタル会員証に年会費無料で申し込める(通常年会費469米ドルのプレステージプラン)
補償・保険国内・海外旅行傷害保険が最高1億円(海外旅行傷害保険の傷害死亡・後遺障害保険金額)
ショッピング安心保険が年間上限額300万円

なお、追加カードの年会費3,300円(税込)に改定はありませんでした。

プライオリティ・パスを目的に選ぶなら、アメックス発行のビジネス・プラチナとの年会費差132,000円を判断材料にしてください。

※1 一部還元率の異なるサービスおよび加盟店があります。

三菱UFJカード・ビジネス・アメックス

三菱UFJカード・ビジネス・アメックスは、年会費2,095円(税込)のゴールドエッジ・ビジネスが入口になる3段階のラインナップです。

上位に年会費11,000円(税込)のゴールド・ビジネスと22,000円(税込)のプラチナ・ビジネスが用意されており、事業規模に応じて選べる構成だからです。

入口となるゴールドエッジ・ビジネスについて、追加カードの費用から補償の上限額までを項目ごとに整理すると、次のとおりです。

項目内容
追加カード(税込)2枚目以降は1枚につき1,100円、ETCカードを追加できる
主な優待・還元入会初年度は国内での利用が基本ポイント1.5倍・海外での利用が2倍
グローバルPLUS(月間の利用が10万円以上で基本ポイントの50%分を加算)
ポイント/マイルグローバルポイントが1,000円で1ポイント
出張・空港ラウンジ国際線利用時に国内主要空港とダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル)のラウンジを無料で利用
補償・保険海外・国内旅行傷害保険が各最高2,000万円
ショッピング保険が年間限度額100万円(海外購入時のみ、購入日より90日間)
国内渡航便遅延保険が最高2万円

なお、申し込み資格は「原則、黒字決算の法人または個人事業主」で、利用可能枠は50万円から200万円、支払方法は1回払いのみです。

仕入れ額が大きい事業や設立直後の会社では条件に合わない場合があるため、申し込み前に枠と資格を確認してください。

アメックス発行と他社発行はどちらを選ぶべき?

アメックス発行と他社発行の分かれ目は、決済額の大きさと年会費の許容範囲です。

アメックス発行は利用可能枠に一律の制限がなく、他社発行は年会費が安い代わりに枠が明示されている場合があるからです。

判断の軸ごとに整理すると、以下のように分かれます。

判断の軸アメックス発行他社発行
年会費13,200円〜165,000円無料〜33,000円
利用可能枠一律の制限がなく、利用と支払いの実績で変動カードごとに上限が設定される場合がある
追加カード最大99枚カードにより異なる
申し込みやすさ開業直後でも申し込みが可能黒字決算を条件とするカードもある

なお、両方を持って使い分ける方法もあり、決済ブランドを分散させておけば決済できない場面のリスクを下げられます。

月の決済額が数百万円規模に達するならアメックス発行を、まず経費を分離したい段階なら他社発行を検討してください。

アメックス法人カードのメリットを活かす使い方

アメックスの法人カードは、持っているだけで効果が出るわけではありません。

経費の集約、追加カードの設計、支払いサイトの活用という3点を組み合わせて初めて、年会費以上の効果につながります。

公式サイトが挙げている代表的なメリットは、次のとおりです。

  • 一時的な利用可能金額の拡大など、状況に応じて相談ができる
  • 仕入れの決済や経費の支払いでポイントが貯まる
  • 99枚まで発行できる追加カード
  • 弥生の会計ソフトおよびクラウド会計ソフト freee会計とのAPI連携
  • 20枚まで無料で発行できるETCカード
  • ビジネス・カード会員限定イベント「ビジネス・マッチング」への参加

なお、これらは3種類すべてに共通するわけではなく、カードによって使えるサービスが異なります。

以下で、実務に直結する5つの使い方を順に見ていきましょう。

上限のない利用枠で仕入れや納税もカード払いにできる

アメックスのカードには、利用できる金額に一律の制限がありません。

利用者ごとの利用状況に合わせて利用可能金額を設定する仕組みだからです。

公式サイトは、この考え方を次のように案内しています。

アメリカン・エキスプレスのカードは、ご利用できる金額に一律の制限がありません。お一人おひとりのご利用状況に合わせたご利用可能金額を設定しています。

※引用元:アメリカン・エキスプレス「ご利用可能枠/ご利用可能金額

なお、通常より高額の利用予定がある場合には、一時的に利用可能金額を増額する審査手続きが用意されています。

高額の仕入れや法人税の納付を予定しているなら、決済の前に事前承認の手続きを取っておいてください。

社員ごとに利用枠を決めて追加カードを使い分けられる

追加カードは、付帯特典ありと付帯特典なしの2種類から選んで発行します。

利用頻度の高い役員と、年に数回しか使わない従業員とで、必要なサービスが違うからです。

2種類の違いを費用と対象で整理すると、以下のようになります。

種類年会費(税込)特徴
付帯特典ありグリーン6,600円/ゴールド13,200円/プラチナは4枚まで無料旅行傷害保険などの付帯サービスが対象
付帯特典なし無料※¹付帯サービスは対象外で、経費管理に用途を絞る

追加カードは18歳以上の役員または従業員が対象で、1名につき1枚まで、合計99枚まで発行できます。

なお、カードの名義人以外は利用できないため、1枚を複数名で共有する運用はできません。

出張や社用車で複数名が決済する体制なら、人数分の追加カードを発行してください。

※1 判定期間内にカードの利用がなかった場合、1枚につき管理手数料3,300円(税込)がかかります。ビジネス・プラチナ・カード会員には管理手数料がかかりません。

締め日と支払日を業務に合わせて資金繰りに余裕を持てる

締め日と支払日は、登録した口座振替金融機関との関係で会員ごとに個別に設定されます。

アメックスが定めた日付で運用するルールになっており、会員側から締め日や支払日を変更することはできません。

基本となる組み合わせは、次の3パターンです。

締め日支払日
20日前後翌月10日
1日前後同月21日
5日前後同月26日

なお、支払日を後ろにずらしたい場合は、対応する金融機関へ引き落とし口座を変更する方法しかありません。

仕入れの支払いをカードに寄せれば実際の出金日が1本にまとまるため、資金の調整期間を確保できます。

経費を1枚に集約してメンバーシップ・リワードを効率よく貯める

ポイントは100円につき1ポイント貯まります※¹。

経費を1枚に集約するほど決済額が積み上がり、同じ支出でも獲得ポイントが増えていくからです。

貯め方と使い方の選択肢を整理すると、以下になります。

  • オプションの「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録するとポイントの有効期限が無期限になり、移行レートと交換レートが上がる
  • 登録無料の「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」を併用すると、対象加盟店では100円につき3ポイント
  • 貯めたポイントはカード利用代金への充当や年会費の支払いに使える
  • 航空マイルやホテルのポイントへ移行できる

なお、メンバーシップ・リワード・プラスの年間参加費は3,300円(税込)で、2年目以降は自動更新になります。

ビジネス・プラチナ・カード会員は無料で登録できるため、対象カードを持っているなら先に登録を済ませてください。

※1 ポイント加算は、加算対象外または200円につき1ポイントとなる場合があります。

ビジネス・マッチングで販路拡大やパートナー探しに使える

アメックスは、ビジネス・カード会員限定のマッチングの場を用意しています。

決済機能とは別に、取引先やパートナーを探す導線を会員特典として提供しているからです。

販路拡大や外部リソースの確保に関わるサービスを並べると、次のとおりになります。

  • American Express Business Matching Platform(アメックスのビジネス・マッチング)
  • スモール・スポンサーシップ・サービス
  • クラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」
  • 名刺管理サービス「Eight Team」
  • 補助金・助成金検索サービス

なお、サービスによっては別途の登録や審査が必要になります。

決済以外の使い道も年会費に含まれていると考えれば、回収のハードルは下がるでしょう。

申し込み前に知りたいアメックス法人カードのデメリットと対策

アメックスの法人カードには、申し込み前に把握しておきたい弱点もあります。

年会費、ポイント、空港ラウンジ、加盟店の4点は、他社カードとの併用や有料登録である程度カバーできます。

先に全体像を押さえると、以下の対応関係になります。

デメリット主な対策
年会費が高めグリーンから始めて、使う特典が増えた段階で上位カードへ切り替える
還元率を上げるには有料登録が必要メンバーシップ・リワード・プラスの参加費と獲得ポイントを比較する
プライオリティ・パスはプラチナのみ提携空港ラウンジで足りるかを出張頻度から判断する
使えない店舗が残るVisa・Mastercardの法人カードを1枚併用する

なお、対策の多くは追加コストを伴います。

それぞれの中身を確認したうえで、自社に当てはまるかを判断してください。

他社の法人カードと比べて年会費が高め

アメックスが自社で発行する法人カードは、3種類とも年会費が有料です。

最も安いビジネス・グリーン・カードでも13,200円(税込)がかかり、無料のカードは用意されていません。

他社発行のアメックスブランドと比べると、金額差は次のようになります。

カード年会費(税込)
セゾンコバルト・ビジネス・アメックス無料
三菱UFJカード・ゴールドエッジ・ビジネス・アメックス2,095円
アメックス・ビジネス・グリーン13,200円
アメックス・ビジネス・ゴールド49,500円

なお、年会費は会計上の経費として計上できる場合があり、実質的な負担は税引後で見ると小さくなります。

処理の可否は個別の事情で変わるため、税理士に確認してください。

ポイント還元率を上げるには有料登録が必要

基本の還元率を引き上げるには、有料オプションへの登録が前提になります。

メンバーシップ・リワード・プラスに登録しないと、ポイントの移行レートと交換レートが上がらないからです。

費用と条件を整理すると、以下のとおりです。

  • 年間参加費は3,300円(税込)で、2年目以降は自動更新
  • ビジネス・プラチナ・カード会員は無料で登録できる
  • ビジネス・ゴールド・カードは入会初年度のみ無料で自動登録され、2年目以降は3,300円(税込)が発生する
  • 登録が完了するまで最大2週間ほどかかる

なお、参加費を支払った後の返金はありません。

年間の決済額から獲得できるポイントを試算し、参加費を上回るかどうかを確認してから登録してください。

プライオリティ・パスが付くのはプラチナだけ

3種類のうち、プライオリティ・パスが付帯するのはビジネス・プラチナ・カードだけです。

グリーンとゴールドには提携空港ラウンジの無料利用が用意されているものの、世界の空港ラウンジを対象とするプライオリティ・パスは含まれていません。

カードごとのラウンジ関連サービスを比べると、次の差になります。

カードラウンジ関連の主なサービス
ビジネス・グリーン国内外の対象空港ラウンジを無料で利用
ビジネス・ゴールド提携空港ラウンジ、無料ポーターサービス、空港クロークサービス
ビジネス・プラチナプライオリティ・パス(回数制限なし)、センチュリオン・ラウンジ羽田(同伴者1名まで無料)

なお、他社発行のセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスなら、次年度以降33,000円(税込)でプライオリティ・パスに年会費無料で申し込めます。

海外出張の頻度が高くない会社であれば、提携空港ラウンジで足りるでしょう。

Visa・Mastercardより使える店舗が少ない

アメックスのカードは、日本国内ではJCBとのパートナーシップによって使える場所が広がりました。

コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、飲食店、サブスクリプション料金、公共料金の支払いにも対応しています。

それでも、法人カードでは対象外になる決済が残ります。

※宝くじは、個人カードのみご利用いただけます(ビジネス・カード、コーポレート・カードは対象外)

※引用元:アメリカン・エキスプレス「アメリカン・エキスプレスが使えるところ

なお、加盟店ごとに取り扱うブランドは異なるため、初めての取引先では決済前の確認が欠かせません。

決済できない場面を避けたいなら、Visa・Mastercardの法人カードを1枚併用しておいてください。

アメックス法人カードの審査基準と申し込みの流れ

審査基準は、どのカード会社も公表していません。

アメックスも例外ではなく、申込者の信用情報や申し込み時の情報をもとに独自の審査を行い、支払い能力に見合った利用可能額を設定しています。

一般的に重視されるとされる項目は、以下の4つです。

  • 事業の設立時期(経営実績)
  • 財務状況(収入証明)
  • 会社の所在や事業実態が明確にできる情報(事業用の固定電話番号・屋号名など)
  • 信用情報

※引用元:アメリカン・エキスプレス「個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)の審査とは?審査に必要な情報やポイントについて解説

なお、アメックスは開業直後でも申し込みを受け付けており、公式サイトはビジネス・ゴールド・カードについて「起業1日目から申し込める」と案内しています。

設立からの年数が理由で申し込みをためらう必要はありません。

審査で見られる代表者の信用情報と会社の経営状況

法人カードであっても、代表者個人の信用情報が確認される場合があります。

支払い能力を判断する材料として、個人向けカードと同じ情報が使われるからです。

申し込み時に用意する情報は、次のように分かれます。

区分内容
申込者の本人確認書類マイナンバーカードや運転免許証など
事業の実態を確認できる情報登記事項証明書など(法人の場合)
引き落とし口座個人事業主は個人名義、法人は法人名義
実質的支配者の情報法人は会社の規模にかかわらず申告が必要

なお、実質的支配者とは法人を実質的にコントロールしている人物を指し、申告は法律で定められています。

プライベートで使っているクレジットカードや住宅ローンの支払いに遅れがないかを、申し込み前に確認してください。

審査に落ちる主な原因と再申し込みの目安時期

審査が通らない原因の多くは、書類と申込内容の食い違いにあります。

申込書に記載された情報と本人確認書類の内容が一致しない場合、事実確認のために発行が遅れたり、書類の再提出を求められたりするからです。

公式サイトが注意点として挙げている項目は、以下のとおりです。

  • 申し込み者個人の信用度が保てているか
  • 予定している金額が払える利用可能額が設定されているか
  • 独立・起業直後は申し込みができるカード会社が限られる
  • カードの使用者は名義人に限定される
  • 申し込みフォームの記載内容と提出物とで、情報の齟齬がないか

なお、再申し込みの時期については公式に基準が示されていません。

信用情報に登録された申込履歴が一定期間残ることを踏まえ、支払い遅延の解消や書類の整備を終えてから改めて手続きを進めてください。

申し込みから受け取りまでの手順と必要書類

申し込みは、個人事業主として申し込むか法人として申し込むかを最初に選びます。

それぞれで本人確認の手順が異なり、カードが届くまでの日数も変わるからです。

両者の流れを比べると、次のようになります。

区分手順受け取りまでの目安
個人事業主申し込み後にカードが発行され、本人限定郵便で受け取る際に本人確認が完了約1週間
法人代表者が本人確認書類を提出し、本人確認完了の通知後に法人所在地へ簡易書留郵便で到着約3週間

本人確認書類として認められるのは、運転免許証、運転経歴証明書、住民票の写し、マイナンバーカード(表面のみ)、在留カード、特別永住者証明書です。

なお、法人の場合は追加で登記に関する書類の提出を求められることもあります。

出張や決算のタイミングに間に合わせたいなら、余裕を持って申し込んでください。

アメックス法人カードのよくある質問

ここまでの内容で触れきれなかった論点を、質問形式で補足します。

費用や枚数といった数値は公式サイトの記載が基準になるため、申し込み前に最新の情報を確認してください。

アメックス法人カードと個人カードの違いは?

最大の違いは、従業員用の追加カードを大量に発行できる点です。

経費の支払い者を分けて「いつ、誰が、いくら」使ったかを可視化する目的で設計されているからです。

主な相違点を並べると、以下になります。

  • 追加カードは18歳以上の役員または従業員を対象に、合計99枚まで発行できる
  • 引き落とし口座は法人名義を設定できる
  • 弥生の会計ソフトやクラウド会計ソフト freee会計とAPIで連携できる
  • 審査では事業の設立時期や財務状況といった事業側の情報も見られる

なお、宝くじの購入のように個人カードだけが対象となる決済もあります。

用途が私的な支出に及ぶ場合は、個人カードと使い分けてください。

年会費無料のアメックス法人カードはある?

アメリカン・エキスプレスが自社で発行する法人カードに、年会費無料のものはありません。

3種類とも有料で、最も安いビジネス・グリーン・カードで13,200円(税込)がかかるからです。

一方、他社発行のアメックスブランドには無料のカードがあります。

  • セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは本会員・追加カードともに年会費が無料
  • ETCカードも発行手数料・年会費が無料で、5枚まで発行できる

なお、年会費が無料である分、旅行傷害保険や空港ラウンジは付帯していません。

費用をかけずに事業用の決済を分離したいなら、この選択肢から検討してください。

法人でも審査してもらえる?

法人としての申し込みは可能です。

アメックスは中小規模企業の経営者と個人事業主の両方を対象に、ビジネス・カードを提供しているからです。

法人として申し込む場合に必要になる情報は、次のとおりになります。

  • 法人代表者本人の本人確認書類
  • 登記事項証明書など、会社の存在を確認できる情報
  • 法人名義の引き落とし口座
  • 実質的支配者の申告

なお、法人の正式名称と本店所在地は、登記簿の記載と同じ内容を入力する必要があります。

記載が一致していないと確認に時間がかかるため、申し込み前に登記内容を確認してください。

設立1年未満や開業直後でも作れる?

設立1年未満でも申し込みができます。

アメックスは、カードのステータスではなく会社や事業の利用状況に合わせて利用可能額を設定する仕組みを取っており、開業直後でも申し込みを受け付けているからです。

公式サイトは、ビジネス・ゴールド・カードの特徴を次のように示しています。

起業1日目から申し込める

※引用元:アメリカン・エキスプレス「個人事業主・中小企業向け法人カード(ビジネス・カード)の審査とは?審査に必要な情報やポイントについて解説

なお、法人名義のカードを希望する場合は、申し込みまでに登記を完了させておく必要があります。

起業前の段階であれば、個人事業主として申し込む方法も選べます。

利用限度額はいくらまで設定される?

利用できる金額に、一律の制限はありません。

利用者ごとの利用状況に合わせて利用可能金額が設定され、利用と期日決済の実績を積むことで変動していく仕組みだからです。

金額を確認したいときの手段は、以下のとおりです。

  • オンライン・サービスまたはアメックスのアプリから確認する
  • 高額の利用予定がある場合は、増額の審査手続きを申し込む
  • 増額を希望する場合は、増額申込書に必要事項を記入して郵送する

なお、利用可能金額にはリボ払いや分割払いに使える金額も含まれています。

大口の決済を控えているなら、決済日の前に事前承認の手続きを済ませてください。

追加カードは何枚まで発行できる?

追加カードは、合計99枚まで発行できます。

付帯特典ありと付帯特典なしの2種類が用意されており、従業員の業務内容に合わせて選べる設計だからです。

枚数と費用の条件を整理すると、次のようになります。

項目内容
発行上限合計99枚
対象者18歳以上の役員または従業員(1名につき1枚)
付帯特典ありグリーン6,600円/ゴールド13,200円/プラチナは4人まで無料、5人目以上は13,200円(いずれも税込)
付帯特典なし年会費無料※¹

なお、付帯特典なしの追加カードは付帯サービスの対象外になります。

保険やラウンジを使う可能性がある従業員には、付帯特典ありを選んでください。

※1 判定期間内にカードの利用がなかった場合、1枚につき管理手数料3,300円(税込)がかかります。ビジネス・プラチナ・カード会員には管理手数料がかかりません。

締め日と支払日はいつ?

締め日と支払日は、登録した口座振替金融機関との関係で会員ごとに異なります。

全会員に共通する固定の日付が設定されているわけではありません。

基本となる組み合わせは、以下の3通りです。

  • 締め日が20日前後の場合、支払日は翌月10日
  • 締め日が1日前後の場合、支払日は同月21日
  • 締め日が5日前後の場合、支払日は同月26日

自身の締め日と支払日は、カード利用明細書またはオンライン・サービスで確認できます。

なお、締め日と支払日は会員側の希望では変更できません。

支払日を変えたい場合は、希望する支払日に対応した金融機関へ引き落とし口座を変更してください。

問い合わせ先の電話番号はどこ?

問い合わせ先は、入会前と入会後で窓口が分かれます。

カードの種類ごとに会員専用窓口が設けられているため、入会後は手元のカードに記載された番号を使うのが確実だからです。

主な連絡先は次のとおりになっています。

用件連絡先
新規カードの相談・申し込み0120-020222
入会後の各種手続きカード裏面に記載の電話番号
ビジネス・カードの新規申し込みに関する相談公式サイトの専用フォーム

なお、紛失や盗難の連絡先は通常の窓口とは別に用意されています。

緊急時にすぐ連絡できるよう、カード到着後に番号を控えておいてください。

この記事を書いた人

SEIMEI株式会社は保険×テクノロジーのInsurTechスタートアップです。保険会社と保険代理店をつなぐ情報プラットフォーム「ソリシター君」の開発・運営や、保険営業特化の生成AI研修事業などを通じて、保険を中心とした金融業界で知っておくべき知識について解説しています。

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