MENU

ANA法人カードおすすめ12選!ANAマイルが貯まる最強の1枚と失敗しない選び方

ANA法人カードの3系統とANAマイルが貯まる法人カードおすすめ12選の比較

「ANA法人カードはどれを選べばマイルが一番貯まるのか」。迷ったら最初に確かめるべきは、経費決済でマイルが貯まる系統かどうかです。ANA JCB法人カードは決済分のポイントを年5,500円(ワイドゴールドは無料)の手数料でANAマイルに移行できますが、ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)は決済分をマイルに移行できません。

出張が多い会社なら搭乗ボーナスで積み上がりますが、決済額が大きい会社が系統を誤ると、年間数百万円を使ってもマイルが増えません。系統別スペック早見表と年間決済額×出張回数別の獲得マイル試算で、自社がフライト型か決済型かを先に判定できます。

そのうえで純正4枚とポイント移行型8枚の計12枚を用途別に並べているので、自社に合う1枚まで絞り込めます。

目次

【結論】ANA法人カードは3系統|30秒で分かる早見表と用途別の最強1枚

ANAブランドの法人カードは、発行会社の異なる3系統に分かれます。JCB発行の「ANA JCB法人カード」(一般/ワイド/ワイドゴールド)、三井住友カード発行の「ANAコーポレートカード」(Visa・Mastercard、一般/ワイド/ワイドゴールド)、そしてダイナースクラブ系の「ANAダイナースコーポレートカード」です。要点を先にまとめます。

  • 決済でマイルが貯まるのはANA JCB法人カード。200円につき1ポイント(J-POINT)が貯まり、年5,500円(税込)の移行手数料でANAマイルに移行できます。ワイドゴールドは移行手数料が無料です。
  • ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)はフライト特化。三井住友カード公式に「ANAコーポレートカードで貯めたワールドプレゼントポイントはANAマイレージへ移行できません」と明記されており、マイルは搭乗分と入会・継続ボーナスのみです。利用枠も原則50万円(1回払い)です。
  • 年会費は使用者1名あたり2,475円〜20,900円(税込)。ANA JCB法人カードは一般2,475円(初年度無料)/ワイド12,925円/ワイドゴールド20,900円、ANAコーポレートカードは一般3,025円(初年度無料)/ワイド13,475円/ワイドゴールド20,900円です。
  • 入会・継続ボーナスと搭乗ボーナスがある。ANA JCB法人カードは一般・ワイドが各1,000マイル・搭乗ボーナス10%、ワイドゴールドが2,000マイル・25%です。
  • 純正にこだわらないなら、ポイント移行型の法人カードが決済効率で上回る。ダイナースクラブ ビジネスカードは100円=1ポイント、1,000ポイント=1,000マイル(年間4万マイルまで)で移行でき、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードも同じ年間上限で、メンバーシップ・リワードANAコースとメンバーシップ・リワード・プラスの登録時に1ポイント=1マイルへ移行できます。

ANA法人カード全グレード早見表(年会費・ボーナスマイル・決済マイルの可否)

純正2系統6グレードを、JCB公式と三井住友カード公式の記載どおりに並べました。年会費はいずれも使用者1名分・税込です。

カード(発行会社)年会費(使用者1名/追加1名)入会・継続ボーナス搭乗ボーナス決済でマイルが貯まるかマイル移行手数料
ANA JCB法人カード 一般(JCB)2,475円(初年度無料)/825円各1,000マイル10%貯まる(200円=1ポイントを移行)5,500円/年
ANA JCB法人カード ワイド(JCB)12,925円/825円各1,000マイル10%貯まる(同上)5,500円/年
ANA JCB法人カード ワイドゴールド(JCB)20,900円/4,400円各2,000マイル25%貯まる(同上)無料
ANAコーポレートカード 一般(三井住友カード・Visa/Mastercard)3,025円(初年度無料)/440円各1,000マイルあり(率は公式ページ未記載)貯まらない(ポイントのマイル移行不可)
ANAコーポレートカード ワイド(同)13,475円/440円各2,000マイルあり(同上)貯まらない
ANAコーポレートカード ワイドゴールド(同)20,900円/4,400円各2,000マイルあり(同上)貯まらない

※2026年9月2日 編集部調べ(JCB公式「ANA JCB法人カード」ページ、三井住友カード公式「ANAコーポレートカード」ページ)。ANA JCB法人カードの搭乗ボーナスは「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%または25%」。ANAダイナースコーポレートカードは本記事の確認時点で公式ページの条件を取得できなかったため掲載していません。最新の条件は公式サイトで確認してください。

用途別の結論: 出張メインなら/決済メインなら/年会費を抑えるなら

早見表と、後述する年間決済額×出張回数の試算から、用途別の結論は次の3枚です。

  • 出張メイン(月2回以上ANAに搭乗): ANA JCB法人カード ワイドゴールド。搭乗ボーナス25%・入会継続2,000マイル・移行手数料無料・国内主要空港とホノルルのラウンジ・海外旅行傷害保険最高1億円(法人代表会員がANA便利用時)が年会費20,900円にまとまっています。
  • 決済メイン(年間決済300万円以上): ダイナースクラブ ビジネスカード。100円=1ポイント(有効期限なし)、1,000ポイント=1,000マイルで年間4万マイルまで移行でき、年会費33,000円+マイレージプログラム参加料6,600円で決済300万円なら1マイル約1.32円のコストです。
  • 年会費を抑えたい: 三井住友カード ビジネスオーナーズ。本会員・パートナー会員とも永年無料で、Vポイント200円=1ポイントが貯まります。マイルへの移行レートは会員サイトで案内されるため、公式で確認してから使い始めてください。
  • 向いていない会社: ANA便にほとんど搭乗せず、年間の経費決済額も小さい会社。純正の年会費と移行手数料(一般・ワイドは年5,500円)を回収しにくいため、年会費無料のポイント移行型(三井住友カード ビジネスオーナーズ・JCB Biz ONE・セゾンコバルト・ビジネス)から始め、出張が増えた段階でANA JCB法人カードを足す順番が現実的です。

ANA JCB法人カードの公式サイトで最新条件を確認する

ダイナースクラブ ビジネスカードの公式サイトで最新条件を確認する

三井住友カード ビジネスオーナーズの公式サイトで最新条件を確認する

ANA法人カードとは?個人ANAカードとの違いと申込条件

ANA法人カードは、法人や個人事業主が経費決済用に持つANA提携のクレジットカードです。個人向けANAカードと同じ「ANA」の冠が付いていますが、発行会社・ポイントの扱い・マイルの付与先が大きく異なります。まず前提を揃えます。

発行会社と国際ブランド: JCB・三井住友カード・ダイナースの3系統

ANA法人カードは、国際ブランドごとに発行会社が異なります。ANA JCB法人カードは株式会社ジェーシービー、ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)は三井住友カード株式会社が発行し、それぞれ一般・ワイド・ワイドゴールドの3グレードがあります。3系統目のANAダイナースコーポレートカードはダイナースクラブ系のカードですが、2026年9月2日時点で編集部が公式ページの年会費・ポイント条件を取得できなかったため、本記事では条件を掲載していません。

同じ「ANA法人カード」でも、貯まるポイントはJCBがJ-POINT、三井住友カードがワールドプレゼントポイントと別物です。そして最重要の違いは、J-POINTはANAマイルへ移行できる一方、ANAコーポレートカードのワールドプレゼントポイントはANAマイレージへ移行できない点です。「ANA法人カードなら経費決済でマイルが貯まる」という前提は、JCB系統にしか当てはまりません。

個人ANAカードとの違い(決済ポイントの扱い・マイルの付与先)

個人向けANAカードは本人のANAマイレージクラブ口座にマイルが積算されますが、法人カードでは「誰の口座に積算されるか」が系統ごとに決まっています。ANA JCB法人カードの場合、JCB公式は「マイル移行の手続きは使用者カードでのみ可能で、マイルは手続きをした使用者に付与される」と案内しています。つまり、代表者・従業員それぞれの使用者カードで貯めたJ-POINTは、その使用者のマイル口座に入ります。

この仕組みは、複数の使用者カードを発行する会社ほど重要です。使用者ごとにマイルが分散すると特典航空券に必要なマイル数に届きにくくなるため、経費決済を代表者カードに集約するのか、出張者ごとに使用者カードを持たせるのかを先に決めておく必要があります。また、法人の経費で貯まったマイルを役員・従業員が私的に使う場合の税務上の扱いは、一般に経済的利益の供与に当たり得るとされます。断定できる公式基準はないため、会計処理は税理士等に確認してください。

なお、ANAマイレージクラブの無料会員証(AMCカード)は個人の会員証で、法人カードとは別物です。また、ANAの上級会員向けカードであるSFC(スーパーフライヤーズカード)は個人向けANAカードの枠組みで案内されており、本記事で確認した法人カードの公式ページに申込案内はありません(詳細は注意点の項で触れます)。法人カードを作るには、後述の申込資格を満たす必要があります。

申込資格: 法人・個人事業主の可否と法人口座の要否

純正2系統の申込資格は、公式の記載どおり次のとおりです。

  • ANA JCB法人カード: 法人または個人事業主で、日本国内の金融機関に法人口座をお持ちの方。使用者追加は一般・ワイドが1名825円、ワイドゴールドが1名4,400円(いずれも税込)。
  • ANAコーポレートカード(三井住友カード): 法人・個人事業者。申込は入会申込書の取り寄せ(ANAサイト経由)で、支払日は15日締め翌月10日。使用者追加は一般・ワイドが1名440円、ワイドゴールドが1名4,400円。

個人事業主はどちらの系統も申込対象に含まれます。ただしANA JCB法人カードは法人口座が必須と明記されているため、屋号口座を持たない個人事業主は申込前にJCBの申込画面で口座要件を確認してください。設立直後で法人口座の開設が間に合わない場合は、登記簿謄本・決算書の提出が不要な三井住友カード ビジネスオーナーズやJCB Biz ONEなどのポイント移行型が現実的な選択肢になります。

法人向け出張サービスとの関係

ANAは法人向けに出張管理・予約サービス(ANA Bizなど)を別途案内していますが、これらはカードとは別契約のサービスです。カードを持てば自動的に使えるものではないため、出張手配を効率化したい場合は、カード選定とは切り分けてANA公式サイトで契約条件を確認してください。JALマイルを貯めたい会社は、姉妹記事のJALマイルが貯まる法人カードの比較で条件を確認できます。

ANA法人カード3系統を徹底比較|JCB・Visa/Mastercard・ダイナースの違い

ここでは「ana jcb法人カード」「ana コーポレートカード」で検索した方向けに、系統ごとのスペックを利用枠・保険・ラウンジまで含めて比較します。決定的な違いは「決済マイルの可否」「利用枠」「移行手数料」の3点です。

ANA法人カード3系統(JCB・Visa/Mastercard・ダイナース)の決済マイル・搭乗ボーナス・移行手数料の違いを示す図

系統×グレード別スペック比較表(利用枠・保険・ラウンジ・申込方法)

カード利用枠旅行傷害保険(海外/国内)ショッピング補償空港ラウンジ申込方法
ANA JCB法人 一般10万〜500万円海外最高1,000万円海外100万円なしJCB公式サイト(法人口座必須)
ANA JCB法人 ワイド10万〜500万円海外最高5,000万円海外100万円なし同上
ANA JCB法人 ワイドゴールド50万〜500万円海外最高1億円(法人代表会員がANA便利用時。それ以外・使用者は5,000万円)/国内5,000万円海外・国内500万円国内主要空港+ホノルル同上
ANAコーポレート 一般(Visa/Mastercard)原則50万円(1回払い)国内航空傷害1,000万円・海外旅行1,000万円年間100万円(海外・国内リボ分割3回以上のみ)公式サイトで確認入会申込書の取り寄せ(ANAサイト経由)
ANAコーポレート ワイド原則50万円最高5,000万円年間100万円(海外のみ)公式サイトで確認同上
ANAコーポレート ワイドゴールド原則50万円最高5,000万円(法人代表会員がANA便利用時は死亡・後遺障害最高1億円)。国内旅行傷害保険にも加入可年間300万円(国内・海外)公式サイトで確認同上

※2026年9月2日 編集部調べ(JCB公式・三井住友カード公式)。最新の条件は公式サイトで確認してください。

ANA JCB法人カード(一般/ワイド/ワイドゴールド)の特徴と向いている会社

ANA JCB法人カードは、本記事で公式ページを確認できた純正2系統のうち、唯一「経費決済のポイントをANAマイルに移行できる」ことが公式に明記されている系統です。ショッピング利用200円(税込)につき1ポイントのJ-POINTが貯まり、マイル移行手数料は一般・ワイドが年5,500円(税込)、ワイドゴールドは無料です。J-POINTからANAマイルへの移行レートはJCB公式の商品ページに記載がないため、本記事では数値を載せていません。申込前にJCBのポイント交換ページで確認してください。

グレード差で注意したいのは、一般とワイドのボーナス条件が同じ点です。入会・継続ボーナスはどちらも1,000マイル、搭乗ボーナスはどちらも10%で、ワイドが上回るのは海外旅行傷害保険(一般1,000万円→ワイド5,000万円)です。年会費差は10,450円あるため、保険目的でなければワイドを選ぶ理由は薄く、後述の損益分岐のとおり移行手数料を含めた年間コストではワイドゴールドとの差が2,475円しかないことも踏まえると、「一般かワイドゴールドか」の二択で考えるのが合理的です。

ワイドゴールドは入会・継続2,000マイル、搭乗ボーナス25%、移行手数料無料、国内主要空港+ホノルルのラウンジ、海外旅行傷害保険最高1億円(法人代表会員がANA便利用時)、ショッピングガード海外・国内500万円と、出張型の会社が求める要素が揃います。2026年9月2日時点では、新規入会&利用で最大65,000 J-POINTのキャンペーン(2026年4月1日〜9月30日申込分)が公式ページに掲載されています。

向いている会社は、①ANA便の出張が定期的にあり、②経費決済も同じカードに集約してマイルを一本化したい中小企業・個人事業主です。使用者カードの追加は一般・ワイドが1名825円と安く、出張者ごとにカードを持たせやすい一方、マイルは手続きをした使用者に付与される仕組みのため、貯め方の方針を先に決めておきましょう。

ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)はフライト特化で使用者カードの管理向き

三井住友カードが発行するANAコーポレートカードは、Visa・Mastercardで使える汎用性が魅力ですが、公式ページに「ANAコーポレートカードで貯めたワールドプレゼントポイントはANAマイレージへ移行できません」と明記されています。得られるマイルは、ANAグループ便搭乗時の搭乗ボーナスマイルと、入会・継続ボーナス(一般1,000マイル、ワイド・ワイドゴールド2,000マイル)です。搭乗ボーナスの率は三井住友カードの商品ページに記載がないため、ANA公式で確認してください。

もう1つの特徴は利用枠が原則50万円(1回払い)である点です。決済額の大きい会社が経費を集約するカードとしては枠が小さく、そもそも決済マイルも付かないため、「出張者に持たせるフライト用カード」と割り切るのが正しい使い方です。使用者追加が一般・ワイドで1名440円と純正のなかで最安なので、出張者が多い会社が搭乗ボーナスと保険を全員分そろえる用途に向きます。年会費は一般3,025円(初年度無料)、ワイド13,475円、ワイドゴールド20,900円で、ETC年会費は無料(前年度未利用の場合550円)です。

三井住友カードの法人カード全体(ビジネスオーナーズ・for Owners・ビジネスカード・コーポレートカード)の使い分けは、三井住友カードの法人カードの種類と審査の解説で整理しています。

ANAダイナースコーポレートカードとダイナースクラブ ビジネスカードの位置づけ

3系統目のANAダイナースコーポレートカードは、2026年9月2日時点で編集部が公式ページから年会費・ポイント・マイル条件を取得できなかったため、本記事では条件を掲載していません。検討する場合はダイナースクラブ公式サイトで最新条件を直接確認してください。

一方、同じダイナースクラブ系で条件が公式に確認できる「ダイナースクラブ ビジネスカード」は、ANAマイル目的の決済用カードとして有力です。100円=1ポイント(有効期限なし)、ダイナースグローバルマイレージ(年間参加料6,600円・移行手数料無料)でANAは1,000ポイント=1,000マイル、年間上限40,000マイル(12月21日〜翌12月20日)です。年会費は基本会員33,000円(税込)、追加会員は4枚まで無料(3・4枚目は年間5,500円のカード維持手数料)で、詳細はおすすめ12選で解説します。

ANA法人カードの選び方|フライト型か決済型かを決済額×出張回数で判定

公式ページには「どのカードが自社に合うか」の判断材料がありません。ここでは年間決済額と国内出張回数の2軸で系統を判定し、編集部試算で獲得マイルと実質コストを見える化します。

出張回数と決済額からANA法人カードの系統を選ぶ判定フローチャート

判定フロー: 年間決済額と国内出張回数から系統を決める

  1. 出張は月2回以上か? はい→フライト型(ANA JCB法人カード ワイドゴールド)を軸に検討。いいえ→次へ。
  2. 年間決済額は300万円以上か? はい→決済型(ダイナースクラブ ビジネスカード、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド/プラチナ)。600万円を大きく超えるなら移行上限のないラグジュアリーカードも候補。いいえ→次へ。
  3. 年会費を抑えたいか? はい→コスト重視型(三井住友カード ビジネスオーナーズ、JCB Biz ONE、セゾンコバルト・ビジネス)。搭乗ボーナスも欲しいならANA JCB法人カード 一般(2,475円・初年度無料)。

出張が多く決済額も大きい会社は、フライト型と決済型の2枚持ちが最も効率的です。ANA JCB法人カード ワイドゴールドで搭乗ボーナスと保険を確保し、経費決済は移行レートが公式に確認できる決済型カードに集約すると、マイルの取りこぼしが最小になります。

年間決済額×出張回数別 獲得マイル・実質コストシミュレーション(編集部試算)

搭乗ボーナスはANA JCB法人カード公式の計算式「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%(一般・ワイド)または25%(ワイドゴールド)」で、決済マイルは各社公式の付与率・移行レートで試算しました。前提は表の下に明記しています。

パターン(年間決済額×国内出張)搭乗ボーナス(JCB一般・ワイド10%)搭乗ボーナス(JCBワイドゴールド25%)決済マイル(ダイナースクラブ ビジネス/アメックス1%・上限4万)決済マイル(ラグジュアリーカードTitanium 0.6%)目安の系統
300万円×月1回1,2003,00030,00018,000決済型
300万円×月2回2,4006,00030,00018,000決済型(出張が増えるならワイドゴールド併用)
300万円×月4回4,80012,00030,00018,000フライト型+決済型の2枚持ち
600万円×月1回1,2003,00040,000(上限到達)36,000決済型
600万円×月2回2,4006,00040,000(上限到達)36,000決済型(併用検討)
600万円×月4回4,80012,00040,000(上限到達)36,0002枚持ち
1,200万円×月1回1,2003,00040,000(上限到達)72,000決済型(上限なしのラグジュアリーカード)
1,200万円×月2回2,4006,00040,000(上限到達)72,000同上
1,200万円×月4回4,80012,00040,000(上限到達)72,0002枚持ち(ワイドゴールド+ラグジュアリーカード)

※2026年9月2日 編集部試算。前提: 国内出張1回=往復2搭乗、1搭乗あたりの「区間基本マイレージ×運賃倍率」を500マイルと仮置き(実際の区間基本マイレージ・運賃倍率はANA公式の区間マイレージ表で確認してください)。決済マイルはダイナースクラブ ビジネスカード(100円=1ポイント、1,000ポイント=1,000マイル、年間上限40,000マイル)、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード(メンバーシップ・リワード・プラス登録時1ポイント=1マイル、年間上限40,000マイル)、ラグジュアリーカードTitanium(100円=0.6マイル相当、上限なし)の公式レートで計算。入会・継続ボーナス(JCB一般・ワイド1,000マイル、ワイドゴールド2,000マイル)は別途加算。ANA JCB法人カードの決済分(J-POINT移行)は移行レートが公式商品ページに未記載のため算入していません。実際の付与は各社規約によります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

この試算から分かることは3つあります。第一に、月4回出張しても搭乗ボーナスは年12,000マイル(ワイドゴールド)で、決済300万円の30,000マイルには届きません。純正カードの価値は搭乗ボーナス単体ではなく、入会・継続ボーナス・保険・ラウンジを含めた総合で判断すべきです。第二に、1%移行の決済型カードは年間決済400万円で上限4万マイルに達するため、それ以上の決済額では上限のないカードか2枚目の移行型カードが必要になります。第三に、ラグジュアリーカードTitaniumの0.6%は年間決済約667万円を超えると上限4万マイルの1%カードを追い越し、1,200万円なら72,000マイルと差が開きます。

決済型カードの1マイル当たりコストを、年間決済300万円の条件で比べると次のとおりです。

カード年間コスト(年会費+移行関連費、2年目以降)決済300万円の獲得マイル1マイル当たりコスト備考
ダイナースクラブ ビジネスカード39,600円(33,000円+グローバルマイレージ6,600円)30,000マイル約1.32円上限4万マイル到達時は約0.99円
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド58,300円(49,500円+MRプラス3,300円+ANAコース5,500円)30,000マイル約1.94円MRプラスは初年度無料
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ165,000円(ANAコース無料。MRプラスの参加費の要否は公式で確認)30,000マイル約5.50円(年会費のみで計算)ラウンジ・保険を含めた総合で判断
ラグジュアリーカード Titanium55,000円18,000マイル約3.06円1,200万円決済なら72,000マイル・約0.76円
ANA JCB法人カード ワイドゴールド20,900円(移行手数料無料)入会・継続2,000マイル+搭乗ボーナス(決済分は未算入)フライト型の基準カード

※2026年9月2日 編集部試算(各社公式の年会費・参加費・移行レートより)。キャンペーンによる初年度無料は含めていません。最新の条件は公式サイトで確認してください。

JCB一般・ワイドの移行手数料5,500円はいくら決済すれば元が取れるか

ANA JCB法人カードで決済分をマイルに移行する場合、一般・ワイドは年5,500円(税込)の移行手数料がかかり、ワイドゴールドは無料です。J-POINTのマイル移行レートは公式商品ページに未記載のため「何円決済で回収できるか」をマイル数で断定することはできませんが、年会費と手数料を合計した年間コストの比較なら公式値だけで確定できます。

グレード年会費(使用者1名)マイル移行手数料年間コスト合計ワイドゴールドとの差額ワイドゴールドで増える価値
一般2,475円(初年度無料)5,500円7,975円(初年度5,500円)ワイドゴールドが12,925円高い入会・継続+1,000マイル、搭乗ボーナス10%→25%、ラウンジ、保険1,000万円→1億円、ガード500万円
ワイド12,925円5,500円18,425円ワイドゴールドが2,475円高い同上(保険は5,000万円→1億円)
ワイドゴールド20,900円無料20,900円

※2026年9月2日 編集部調べ(JCB公式)。使用者追加分(一般・ワイド825円、ワイドゴールド4,400円)は含みません。最新の条件は公式サイトで確認してください。

結論として、決済分をマイルに移行するつもりなら「ワイド+手数料」はワイドゴールドとの差が2,475円しかなく、搭乗ボーナス率の差15%分(10%と25%の差)・継続ボーナス1,000マイル・ラウンジを失う選択になります。ワイドは「移行はしないが保険は厚くしたい」場合に限った選択肢です。一般は初年度が年会費無料で手数料5,500円のみのため、初年度に決済分の移行を試して、2年目にワイドゴールドへ切り替えるか判断する使い方が現実的です。ワイドゴールドとの差額12,925円を、継続ボーナス差1,000マイル・搭乗ボーナス差・ラウンジ・保険でどう評価するかが分岐点になります。

年会費と付帯特典(ラウンジ・旅行傷害保険・使用者カード枚数)のバランス

純正2系統は使用者カードの単価が違います。ANA JCB法人カードは一般・ワイドが1名825円、ANAコーポレートカードは一般・ワイドが1名440円で、どちらもワイドゴールドは1名4,400円です。出張者10名にワイドゴールドを持たせると使用者分だけで年44,000円になるため、使用者カードは搭乗ボーナスと保険が必要な出張者に絞る、あるいは年会費の低い一般グレードで人数分をそろえるなど、枚数と単価を先に見積もる設計が有効です。同一契約内でグレードを組み合わせられるかは、JCBの申込画面で確認してください。

ラウンジは純正ではワイドゴールドのみ(国内主要空港+ホノルル)で、海外ラウンジのプライオリティ・パスは、本記事で確認した純正各グレードの公式ページに記載がありません。海外出張が多くプライオリティ・パスを重視するなら、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードやアメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードなど移行型が候補になります。

個人事業主・設立1年未満はどの系統・グレードが現実的か

個人事業主は純正2系統とも申込対象ですが、ANA JCB法人カードは法人口座が必須です。設立1年未満の法人や開業直後の個人事業主で、決算書・登記簿の提出を避けたい場合は、公式に「登記簿謄本・決算書提出不要」と記載のある三井住友カード ビジネスオーナーズ、「顔写真付き本人確認書類のみで即時入会」のJCB Biz ONE、「決算書・登記簿の提出不要」のダイナースクラブ ビジネスカード、「1年目のスタートアップ企業も可」のラグジュアリーカードが現実的です。審査基準は各社とも非公開のため、通過を保証するものではありません。

ANAマイルが貯まる法人カードおすすめ12選(純正4枚+ポイント移行型8枚)

ここからは、ANA純正の4枚(ANA JCB法人カード3グレード+ANAコーポレートカード)と、ポイントをANAマイルに移行できる法人カード8枚を、用途別に解説します。順位付けはせず、各カードの「向いている会社」を明記しました。年会費はすべて税込、2026年9月2日時点の公式情報です。

ANA JCB法人カード(一般): 年会費最安で決済マイルも貯まる純正の入門

年会費使用者1名2,475円(初年度無料)、追加1名825円
ポイントJ-POINT 200円(税込)=1ポイント。ANAマイル移行手数料5,500円/年(移行レートは公式商品ページ未記載)
ボーナスマイル入会・継続各1,000マイル、搭乗ボーナス10%
利用枠10万〜500万円
保険・補償海外旅行傷害保険最高1,000万円、ショッピングガード海外100万円
申込資格法人または個人事業主(日本国内の金融機関に法人口座をお持ちの方)

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

純正で最も年会費が低く、初年度は無料で持てます。入会・継続ボーナス1,000マイルと搭乗ボーナス10%は上位グレードのワイドと同じで、利用枠も10万〜500万円と同じです。決済分をマイルに移行する場合は年5,500円の手数料が別途かかる点だけ押さえておけば、「まずANA純正を1枚」という会社の入門カードとして過不足がありません。向いているのは、出張は月1回程度で、年会費を抑えつつ入会継続ボーナスと搭乗ボーナスを確保したい会社です。

ANA JCB法人カード(一般)の公式サイトで最新条件を確認する

ANA JCB法人カード ワイド: 海外旅行傷害保険5,000万円を求める会社向け

年会費使用者1名12,925円、追加1名825円
ポイントJ-POINT 200円=1ポイント。ANAマイル移行手数料5,500円/年
ボーナスマイル入会・継続各1,000マイル、搭乗ボーナス10%
利用枠10万〜500万円
保険・補償海外旅行傷害保険最高5,000万円、ショッピングガード海外100万円
ラウンジなし

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

JCB公式の記載では、ワイドのボーナス条件(入会・継続1,000マイル、搭乗ボーナス10%)と移行手数料(5,500円)は一般と同じで、上回るのは海外旅行傷害保険が最高5,000万円になる点です。年会費は一般より10,450円高く、ワイドゴールドより7,975円安いだけなので、選ぶ理由は「保険は厚くしたいが、決済分の移行はしない」ケースに限られます。決済分を移行するなら、手数料無料のワイドゴールドとの年間コスト差が2,475円に縮まるため、ワイドゴールドを検討してください。

ANA JCB法人カード ワイドの公式サイトで最新条件を確認する

ANA JCB法人カード ワイドゴールド: 移行手数料無料・搭乗ボーナス25%・ラウンジの純正上位

年会費使用者1名20,900円、追加1名4,400円
ポイントJ-POINT 200円=1ポイント。ANAマイル移行手数料無料
ボーナスマイル入会・継続各2,000マイル、搭乗ボーナス25%
利用枠50万〜500万円
保険・補償海外旅行傷害保険最高1億円(法人代表会員がANA便利用時。それ以外・使用者は5,000万円)、国内5,000万円、ショッピングガード海外・国内500万円
ラウンジ・キャンペーン国内主要空港+ホノルル。新規入会&利用で最大65,000 J-POINT(2026年4月1日〜9月30日申込)

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

純正2系統6グレードのなかで、決済マイル・搭乗ボーナス25%・移行手数料無料・ラウンジ・最高1億円の保険がすべて揃うのはこのカードだけです。年会費20,900円は決済型のダイナースクラブ ビジネスカード(33,000円+6,600円)より安く、出張が月2回以上ある会社ではフライト型の基準になります。編集部試算では月4回出張で年12,000マイル程度の搭乗ボーナスに加え、継続2,000マイルが毎年入るため、決済分の移行と合わせれば純正1枚で完結させやすい設計です。使用者追加は1名4,400円と高めなので、出張者が多い会社は使用者カードの枚数を絞るか、一般グレードで人数分をそろえる案も年間コストで比較してください。

ANA JCB法人カード ワイドゴールドの公式サイトで最新条件を確認する

ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard): 決済マイル無しのフライト特化型

年会費一般: 使用者1名3,025円(初年度無料)、追加440円/ワイド: 13,475円、追加440円/ワイドゴールド: 20,900円、追加4,400円
ポイントワールドプレゼントポイントはANAマイレージへ移行不可
ボーナスマイル入会・継続: 一般1,000マイル、ワイド・ワイドゴールド2,000マイル。搭乗ボーナスあり(率は公式ページ未記載)
利用枠原則50万円(1回払い)
保険・補償一般: 国内航空傷害1,000万円・海外旅行1,000万円/ワイド: 最高5,000万円/ワイドゴールド: 最高5,000万円(法人代表会員がANA便利用時は死亡・後遺障害最高1億円)、国内旅行傷害保険にも加入可
申込・支払法人・個人事業者。入会申込書の取り寄せ(ANAサイト経由)。15日締め翌月10日払い。ETC年会費無料(前年度未利用で550円)

※2026年9月2日 編集部調べ(三井住友カード公式)。最新の条件は公式サイトで確認してください。

Visa・Mastercardの加盟店網で使えるANA純正カードですが、決済分のポイントはANAマイルへ移行できず、利用枠も原則50万円です。したがって経費集約用ではなく、出張者に1枚ずつ持たせて搭乗ボーナス・入会継続ボーナス・旅行傷害保険を確保する「フライト用の使用者カード」として評価すべきカードです。使用者追加が1名440円(一般・ワイド)と純正で最安なのが強みで、ワイド以上は入会・継続ボーナスが2,000マイルになります。決済でマイルを貯めたい会社は、このカードを経費用に選ばないでください。

ANAコーポレートカードの公式サイトで最新条件を確認する

三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般/ゴールド): 年会費無料でVポイントをマイルへ

年会費一般: 本会員・パートナー会員とも永年無料/ゴールド: 5,500円、年間100万円の利用で翌年以降永年無料(つみたて投資分は集計対象外)、パートナー会員永年無料
ポイントVポイント200円(税込)=1ポイント(0.5%)。対象の三井住友カードで条件を達成し、対象の特約店で利用した場合に一般最大1.5%・ゴールド最大2.0%。マイル移行レートは公式商品ページ未記載(会員サイトで確認)
利用枠・追加〜500万円(個人カードと合算)、パートナーカード18枚まで
保険・特典一般: 海外旅行傷害保険最高2,000万円(利用付帯)/ゴールド: 海外・国内2,000万円、お買物安心保険年300万円、国内主要空港ラウンジ、年100万円利用で毎年10,000ポイント
申込資格満18歳以上の法人代表者・個人事業主(副業・フリーランス含む)。登記簿謄本・決算書提出不要。契約者は代表者個人
キャンペーン一般: 入会月+3か月後末までに30万円以上利用で16,000円相当/ゴールド: 120万円以上で55,000円相当(申込期間2025年9月1日〜、終了日記載なし)

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

年会費無料の法人カードとして最も条件が揃った1枚で、ANAコーポレートカードと違いVポイントはマイルへ移行できます。ただし、Vポイントからマイルへの交換レートや最低交換単位は三井住友カードの商品ページに記載がなく、会員サイト(Vpass)で案内されます。決済型の主力に据えるなら、申込後に会員サイトでレートを確認したうえで、移行効率が1%のダイナースクラブ ビジネスカードやアメックスと比較してください。向いているのは、設立直後や個人事業主で書類負担を避けたい会社、年会費ゼロで発行して2枚目のカードを後から足したい会社です。年会費無料の法人カードは年会費無料の法人カードおすすめ比較でも横断比較しています。

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドの公式サイトで最新条件を確認する

JCB Biz ONE(一般/ゴールド): 年会費無料でJ-POINT常時2倍

年会費一般: 永年無料/ゴールド: 5,500円、初年度無料、年間100万円以上利用で翌年度も無料
ポイントJ-POINT 200円(税込)=2ポイント(常時2倍、1%相当)。ANA・JALマイルへ移行可(移行レートは公式商品ページ未記載)
利用枠一般10万〜500万円/ゴールド50万〜500万円
追加カード使用者カードなし(ETCのみ1枚)
保険・ラウンジ一般: なし/ゴールド: ショッピングガード海外・国内最高500万円、国内主要空港+ホノルルのラウンジ
申込・発行法人代表者または個人事業主(一般18歳以上、ゴールド20歳以上)。モバ即(個人名義口座限定)で最短5分でカード番号発行。新規入会&利用で最大77,000円相当(2026年4月1日〜9月30日申込)

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

ANA JCB法人カードと同じJCB発行で、ポイント付与率は200円=2ポイントとANA JCB法人カード(200円=1ポイント)の2倍です。J-POINTからANAマイルへの移行レートは公式商品ページに未記載ですが、同じJ-POINTである以上、決済分のポイント量ではANA JCB法人カードを上回ります。一方で使用者カードが発行できず、搭乗ボーナス・入会継続ボーナスもないため、「代表者1人の決済用」に限定される点が純正との違いです。ひとり社長・個人事業主が年会費ゼロで決済ポイントを最大化し、搭乗はANA JCB法人カード一般で補う2枚持ちがはまります。

JCB Biz ONEの公式サイトで最新条件を確認する

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード: メンバーシップ・リワード経由で1ポイント=1マイル(グリーンとの違いも)

年会費49,500円。追加カードは付帯特典あり13,200円/付帯特典なし無料(判定期間内に利用がない場合は管理手数料3,300円)、合計最大99枚
ポイントメンバーシップ・リワード100円=1ポイント。対象加盟店で100円=3ポイント(要登録)。メンバーシップ・リワード・プラスは初年度無料、2年目より年間参加費3,300円
ANAマイル移行メンバーシップ・リワードANAコース(年間参加費5,500円)が必要。MRプラス登録済みなら40,000ポイント=40,000マイル、未登録は80,000ポイント=40,000マイル。年間上限40,000マイル(1月1日〜12月31日、複数カード合算)、1日1回
保険・特典旅行傷害保険最高1億円、ビジネス・フリー・ステイ・ギフト、メタル製カード
グリーンとの違いビジネス・グリーンは年会費13,200円、追加カード6,600円/無料、100円=1ポイント、提携空港ラウンジ。ANA移行条件はゴールドと同じ
キャンペーン入会特典(最大170,000ポイント)は申込期限2026年8月31日で終了。最新条件は公式で確認

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

ANAマイルへの移行条件が公式ページで明確なカードです。MRプラス(3,300円、初年度無料)とANAコース(5,500円)の両方を登録すると1ポイント=1マイルの実質1%で、年間上限は40,000マイルです。年会費49,500円に移行関連費8,800円を足すと年58,300円で、決済300万円なら1マイル約1.94円と、ダイナースクラブ ビジネスカードより割高になります。それでも選ぶ価値があるのは、追加カードを最大99枚まで発行でき、付帯特典なしなら無料で従業員に配れる点です。決済を全社で集約し、ポイントを本会員に一本化する規模の会社に向きます。年会費13,200円のビジネス・グリーンでもANA移行条件は同じなので、保険やフリー・ステイ・ギフトが不要ならグリーンで移行関連費を抑える選択もあります。アメックス法人カードの年会費・特典の全種比較はアメックス法人カードの徹底比較で確認できます。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの公式サイトで最新条件を確認する

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード: ANAコース無料・ラウンジ最強クラス

年会費165,000円。追加カードは付帯特典あり4人まで無料、5人目以上1枚13,200円。付帯特典なしは無料
ポイント100円=1ポイント。プログラム登録で一部対象加盟店100円=3ポイント
ANAマイル移行ANAコースの年間参加費5,500円が無料。MRプラス登録で1ポイント=1マイル、年間上限40,000マイル
ラウンジセンチュリオン・ラウンジ羽田(同伴者1名まで無料)、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション、プライオリティ・パス、提携空港ラウンジ
特典フリー・ステイ・ギフト、NIKKEI OFFICE PASS 10回無料クーポン、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインクレジット20,000円分
キャンペーン入会特典(最大260,000ポイント)は申込期限2026年8月31日で終了

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

ANAマイル移行の年間上限はゴールドと同じ40,000マイルで、ANAコース参加費が無料になるのが移行面の差です。マイル効率だけで見ると年会費165,000円は割高(決済300万円で1マイル約5.50円、年会費のみで計算)ですが、センチュリオン・ラウンジ羽田やプライオリティ・パスなど海外出張の快適性を重視する経営者にとっては、ANA純正のワイドゴールドでは得られない価値があります。フライト特化のANA JCB法人カード ワイドゴールドと組み合わせ、搭乗ボーナスは純正、決済とラウンジはプラチナと役割分担する構成が現実的です。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードの公式サイトで最新条件を確認する

ダイナースクラブ ビジネスカード: ポイント無期限・1,000ポイント=1,000マイルでじっくり移行

年会費基本会員33,000円。追加会員無料(4枚まで。3・4枚目は1枚あたり年間5,500円のカード維持手数料)
ポイント100円=1ポイント、有効期限なし。電力・ガス・水道・税金等は200円=1ポイント
ANAマイル移行ダイナースグローバルマイレージ(年間参加料6,600円、移行手数料無料)。ANA 1,000ポイント=1,000マイル、年間上限40,000マイル(12月21日〜翌12月20日)。JALは2,500ポイント=1,000マイルで上限なし
利用枠一律の制限なし(個別設定)
保険・ラウンジ海外・国内旅行傷害保険 基本会員最高1億円(利用条件付き)・追加会員5,000万円、ショッピング・リカバリー年間500万円。空港ラウンジは国内外1,700か所以上(海外は年10回まで無料)
申込・キャンペーン法人・団体等の代表者・役員または個人事業主。決算書・登記簿の提出不要。2026年8月3日〜11月1日申込: 初年度年会費無料+入会1年で300万円以上利用&公式アプリサインオンで次年度も無料

※2026年9月2日 編集部調べ(ダイナースクラブ公式)。年会費は2026年4月10日以降の口座振替分から改定後の額です。最新の条件は公式サイトで確認してください。

本記事の試算で、決済型カードとして1マイル当たりコストが最も低かったカードです。年会費33,000円+参加料6,600円の年39,600円で、決済300万円なら30,000マイル(約1.32円/マイル)、上限の40,000マイルに達する年間400万円決済なら約0.99円です。ポイントに有効期限がないため、上限を超えた分を翌年に持ち越して移行する「貯めてから移行」が成立するのも大きな利点です。2026年11月1日までの申込なら初年度年会費が無料で、入会1年で300万円以上の利用と公式アプリへのサインオンで次年度も無料になるため、決済型の主力候補として最初に検討すべき1枚です。プライオリティ・パスの記載は公式ページになく、海外ラウンジは年10回までの制限がある点は把握しておいてください。

ダイナースクラブ ビジネスカードの公式サイトで最新条件を確認する

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード: 永久不滅ポイントで貯めて移行(SAISON MILE CLUBはJAL専用)

年会費初年度無料、次年度以降33,000円。追加カード3,300円(最大9枚、本カードと同時申込なら初年度無料)
ポイント永久不滅ポイント1,000円(税込)=1ポイント(1ポイント最大5円相当)、海外2倍。ANAマイルへの交換レートは公式商品ページ未記載(会員サイトで確認)
注意SAISON MILE CLUB(年会費5,500円、JALマイル最大1.125%)はJAL専用で、ANAマイルには使えない
特典プライオリティ・パス無料(プレステージプラン相当、同伴者35米ドル)、国内空港ラウンジ、コンシェルジュ
保険海外旅行傷害保険最高1億円、国内5,000万円、ショッピング安心保険年間300万円
申込・キャンペーン個人事業主・経営者・会社員も可(個人契約カード、法人口座設定可、決算書・登記簿不要)。発行最短3営業日。2026年9月1日〜9月30日申込・20万円以上利用でAmazonギフトカード12,000円分、入会後3か月間は永久不滅ポイント2%還元(上限80万円)

※2026年9月2日 編集部調べ(クレディセゾン公式)。最新の条件は公式サイトで確認してください。

ANAマイル目的で選ぶ際に最も誤解が多いカードです。セゾンの高還元マイルプログラム「SAISON MILE CLUB」はJALマイル専用で、ANAマイルには使えません。ANAへは永久不滅ポイントの通常交換で移行する形になり、そのレートは公式商品ページに記載がないため、会員サイトで確認してから判断してください。それでも候補に挙がる理由は、初年度年会費無料でプライオリティ・パスと最高1億円の保険が付き、永久不滅ポイントに有効期限がないため、上限を気にせず貯めてからまとめて移行できる点です。名義・審査は個人で法人口座を設定できる「ビジネスカード」なので、個人与信での申込を望む経営者にも向きます。初年度無料で持つ手順はセゾンプラチナ・ビジネスのキャンペーン解説にまとめています。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの公式サイトで最新条件を確認する

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード: 年会費無料の永久不滅ポイント型

年会費無料。追加カード無料(最大9枚)、ETC最大5枚
ポイント永久不滅ポイント1,000円=1ポイント。特定加盟店(ヤフービジネス、クラウドワークス、AWS等)で4倍(最大2%相当)、海外2倍。ANAマイルへの交換レートは公式商品ページ未記載
注意SAISON MILE CLUBは登録不可。旅行傷害保険・ショッピング保険・空港ラウンジなし
申込個人事業主・フリーランス・経営者(高校生除く)。個人契約カード、登記簿謄本・決算書不要
ETC手数料入会月〜翌年入会月前月末までETC利用がない場合、ETCカードサービス手数料2,200円
キャンペーンAmazonギフトカード最大8,000円分(入会月から翌々月末までに5万円以上利用で5,000円、キャッシング1回で1,500円、追加カード発行で1,500円。2025年5月28日時点の内容)

※2026年9月2日 編集部調べ。最新の条件は公式サイトで確認してください。

年会費無料で追加カードも9枚まで無料と、コスト面では最も軽い1枚です。永久不滅ポイントに有効期限がないため、少額決済でもゆっくり貯めてからANAマイルに交換する使い方ができます。ただし保険・ラウンジがなく、ANAへの交換レートも公式商品ページには載っていないため、決済型の主力というより「フリーランスがまず持つ無料の1枚」「AWSやクラウドワークスなど特定加盟店の決済が多い事業者の補助カード」という位置づけです。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの公式サイトで最新条件を確認する

ラグジュアリーカード Titanium(法人決済用): 移行上限なし・手数料無料で高額決済向き

年会費Titanium 55,000円(Black 110,000円、Gold 220,000円)
ポイントTitanium 1.0%(200円につき2ポイント、1ポイント=1円キャッシュバック)、Black 1.25%、Gold 1.5%
ANAマイル移行100円=0.6マイル相当(Black 0.75、Gold 0.9)。移行上限なし、手数料無料。JAL・ユナイテッドにも移行可
申込20歳以上(学生不可)。法人決済用カードは経営者・個人事業主向けで登記簿・決算書不要、1年目のスタートアップ企業も可。最短5営業日発行
特典プライオリティ・パス(回数制限なし、同伴者35米ドル)、海外旅行傷害保険最高1.2億円(自動付帯)、事前入金で月間最大9,990万円まで決済可、納税額の3倍以上のショッピング利用で納税分も全額ポイント還元
追加カード従業員用 最大4名(ポイント合算可)

※2026年9月2日 編集部調べ(ラグジュアリーカード公式)。ラグジュアリーカードは個人カードと同一スペックの「法人決済用カード」を申込時に選択する方式です。最新の条件は公式サイトで確認してください。

移行レートは100円=0.6マイル相当と1%移行のカードに劣りますが、年間移行上限がなく手数料も無料です。編集部試算では年間決済約667万円を超えると上限4万マイルの1%カードを追い越し、1,200万円決済なら72,000マイル(1マイル約0.76円)と決済型で最多になります。事前入金で月間最大9,990万円まで決済でき、納税分もポイント対象になる条件が公式に明記されているため、広告費・仕入れ・税金の決済額が年1,000万円規模の会社に向きます。年会費55,000円は決済額が小さい会社には割高で、年間決済400万円以下ならダイナースクラブ ビジネスカードの方が効率的です。

ラグジュアリーカード(法人決済用)の公式サイトで最新条件を確認する

コラム: ANAマイル目的で向かないカード(楽天ビジネスカード)

楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカード(年会費11,000円)の付随カードで単独では申し込めず、ビジネスカード年会費2,200円と合わせて年13,200円かかります。利用可能額は最高300万円でプレミアムカードと合算、支払いはショッピング1回払いのみ、発行は1人1枚で従業員用の追加カードは公式ページに記載がありません。楽天ポイントからANAマイルへの交換レートもビジネスカードの公式ページには記載がなく、ANAマイルを主目的にするなら、移行条件が公式で確認できるダイナースクラブ ビジネスカードやアメックスの方が判断しやすいカードです。楽天市場での仕入れが多い事業者が楽天ポイント目的で持つ分には合理的ですが、本記事の趣旨では推奨枠に入れていません。

ポイント移行型カードのANAマイル移行条件マトリクス(レート・上限・手数料・有効期限)

移行型カードを選ぶときは「レート」だけでなく「上限」「参加費」「ポイント有効期限」の4点をセットで見る必要があります。カード同士を比べる物差しは「実質マイル還元率=ポイント付与率×ANAマイル移行レート」です。たとえば100円=1ポイントのカードを1ポイント=1マイルで移行すれば1%、アメックスでメンバーシップ・リワード・プラス未登録のまま2ポイント=1マイルで移行すれば0.5%、ラグジュアリーカードTitaniumは公式表記の100円=0.6マイル相当でそのまま0.6%です。この式に年間決済額を掛け、移行上限で頭打ちにしたうえで年会費と参加費を引けば、前述の1マイル当たりコストが出ます。公式商品ページで確認できた条件のみをまとめ、記載のないものは「公式で確認」としました。

8枚+αの移行条件一覧表(編集部集計)

カードポイント付与率ANAマイル移行レート年間移行上限参加費・手数料ポイント有効期限
ダイナースクラブ ビジネスカード100円=1ポイント(公共料金・税金は200円=1ポイント)1,000ポイント=1,000マイル(1%)40,000マイル(12/21〜翌12/20)グローバルマイレージ参加料6,600円/年、移行手数料無料無期限
アメックス ビジネス・ゴールド/グリーン100円=1ポイント(対象加盟店3ポイント)MRプラス登録: 1ポイント=1マイル(1%)/未登録: 2ポイント=1マイル(0.5%)40,000マイル(1/1〜12/31、複数カード合算)ANAコース5,500円/年+MRプラス3,300円/年(初年度無料)MRプラス登録で無期限
アメックス ビジネス・プラチナ100円=1ポイント(対象加盟店3ポイント)MRプラス登録で1ポイント=1マイル(1%)40,000マイル(同上)ANAコース無料(MRプラスの参加費の要否は公式で確認)MRプラス登録で無期限
ラグジュアリーカード Titanium/Black/Gold1.0%/1.25%/1.5%100円=0.6/0.75/0.9マイル相当上限なし無料公式で確認
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般/ゴールド)Vポイント200円=1ポイント(0.5%)公式商品ページ未記載(会員サイトで確認)公式で確認公式で確認公式で確認
JCB Biz ONE(一般/ゴールド)J-POINT 200円=2ポイント(1%相当)公式商品ページ未記載公式で確認公式で確認公式で確認
セゾンプラチナ・ビジネス/コバルト・ビジネス永久不滅ポイント1,000円=1ポイント公式商品ページ未記載(SAISON MILE CLUBはJAL専用)公式で確認公式で確認無期限(永久不滅)
楽天ビジネスカード100円=1ポイント公式商品ページ未記載公式で確認公式で確認公式で確認

※2026年9月2日 編集部調べ(各社公式のポイント・マイル移行ページ)。移行の反映日数は各社公式に記載を確認できなかったため掲載していません。最新の条件は公式サイトで確認してください。

移行上限に注意すべきカードと上限に達したときの対処

ダイナースクラブ ビジネスカードとアメックスのビジネス・カードは、いずれもANAマイルの年間移行上限が40,000マイルです。1%移行なら年間決済400万円で上限に達します。上限の起算期間はダイナースが12月21日〜翌12月20日、アメックスが1月1日〜12月31日と異なるため、年末年始をまたいだ移行タイミングで実質的に2年分の枠を使う運用が考えられます。また、どちらもポイント自体は無期限(アメックスはMRプラス登録時)なので、上限を超えた分は翌年に持ち越して移行すればマイルは失われません。決済額が年600万円を超える会社は、上限のないラグジュアリーカードの併用か、代表者と役員で別々の移行型カードを持つ分散が現実的です。

落とし穴: JAL専用プログラム・登録料が別途必要なケース

  • セゾンのSAISON MILE CLUBはJAL専用: 年会費5,500円でJALマイル最大1.125%の高還元プログラムですが、ANAマイルは対象外です。ANAへは永久不滅ポイントの通常交換のみで、コバルト・ビジネスはそもそもSAISON MILE CLUBに登録できません。
  • アメックスは参加費が二段構え: ANAコース(5,500円/年)とメンバーシップ・リワード・プラス(3,300円/年)の両方に登録して初めて1ポイント=1マイルになります。未登録だと80,000ポイント=40,000マイルの0.5%です。ビジネス・プラチナはANAコースが無料です。
  • ダイナースはグローバルマイレージの参加料6,600円: 移行手数料は無料ですが、年間参加料が必要です。JALへは上限なし(2,500ポイント=1,000マイル)で、ANAとJALで条件が大きく違います。
  • ANA JCB法人カードの移行手数料は一般・ワイドで年5,500円: ワイドゴールドは無料です。三井住友カード発行のANAコーポレートカードは移行そのものができません。
  • 移行レートが商品ページに載っていないカードが多い: 三井住友カード・JCB Biz ONE・セゾン・楽天は会員サイトで案内される形式です。申込前に確認できない場合は、公式で条件が明記されているダイナース・アメックス・ラグジュアリーカードを基準に比較してください。

ANA法人カードで効率よくマイルを貯めるコツ

カードを決めたあと、同じ決済額・同じ出張回数でも貯まるマイルに差が出るのは運用の違いです。公式の制度にもとづく具体的な行動に落とします。

決済でマイルが貯まる系統に経費を集約する

最大の取りこぼしは、ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)で経費決済をしてしまうことです。ワールドプレゼントポイントはANAマイレージへ移行できないため、決済分は1マイルにもなりません。経費決済はANA JCB法人カードか移行型カードに集約し、ANAコーポレートカードはフライト用に限定してください。ANA JCB法人カードを使う場合は、移行手続きが使用者カードでのみ可能でマイルは手続きをした使用者に付与される仕組みのため、決済を代表者カードに集約するほどマイルが分散しません。

ANAカードマイルプラス加盟店で決済マイルを上乗せする

ANAは、提携加盟店でANAカードを使って決済すると、カード会社のポイントとは別にANAマイルが上乗せされる制度「ANAカードマイルプラス」をANA公式サイトで案内しています。加算率や対象店舗の一覧は本記事の確認時点で公式ページから採取していないため、数値は載せていません。利用中のANA法人カードが対象か、どの加盟店で何円につき何マイル加算されるかをANA公式で確認したうえで、対象店舗での決済をANAカードに寄せると、同じ経費でも獲得マイルが増えます。ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)を使っている会社は、ポイントのマイル移行はできなくても、この制度の対象になるかは別問題なので、公式で個別に確認してください。

搭乗ボーナスマイルを計算式で理解し、運賃種別で差を把握する

ANA JCB法人カードの搭乗ボーナスは「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%(一般・ワイド)または25%(ワイドゴールド)」です。つまり、同じ区間でも運賃倍率が高い運賃種別で搭乗するほどボーナスも増え、逆に運賃倍率の低い割引運賃ではボーナスも減ります。出張規程で運賃種別を決めている会社は、区間基本マイレージと運賃倍率をANA公式の区間マイレージ表で確認し、自社の年間搭乗回数を掛けてワイドゴールドの25%が年会費差に見合うかを試算してください。

計算例を1つ示します。仮に「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率」が片道500マイルの便に搭乗した場合、搭乗ボーナスは一般・ワイドが500×10%=50マイル、ワイドゴールドが500×25%=125マイルで、往復なら100マイルと250マイルです。同じ便でも運賃倍率が半分の割引運賃なら、ボーナスもそのまま半分になります。編集部試算では、この前提で月4回(年48回・96搭乗)出張すると、10%と25%の差は年7,200マイルです。

法人向け出張サービスと役割を分ける

ANAが法人向けに案内する出張管理サービス(ANA Bizなど)は、カードとは別契約です。出張の予約・精算をまとめる仕組みはそちらで、マイルを貯める手段はカードで、と役割を分けて考えると設計がぶれません。サービスの対象や契約条件はANA公式サイトで確認してください。

経費・広告費・税金など決済を集約し、対象外の支払いを把握する

ポイント付与の対象外や減額となる支払いはカードごとに異なります。公式で確認できた例として、ダイナースクラブ ビジネスカードは電力・ガス・水道・税金等が200円=1ポイント(通常の半分)、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドの年間100万円判定は三井住友カードつみたて投資の利用分が集計対象外(同シリーズのプラチナプリファードでは年会費・ETC年会費・電子マネーチャージ・国民年金保険料なども除外項目として明記)、JCB Biz ONE ゴールドの年間100万円判定も年会費・リボ分割手数料・キャッシング・電子マネーチャージ等が対象外です。一方、ラグジュアリーカードは納税額の3倍以上のショッピング利用で納税分も全額ポイント還元と明記されています。税金や公共料金の決済比率が高い会社は、この差が年間の獲得マイルを左右するため、各社公式のポイント対象外一覧を確認してから集約先を決めてください。

マイルの有効期限と移行タイミングで失効を防ぐ

ANAマイルには有効期限があります(期限の詳細はANA公式サイトで確認してください)。一方、ダイナースクラブ ビジネスカードのポイントと永久不滅ポイントは無期限、アメックスもMRプラス登録で無期限です。したがって、移行型カードでは「ポイントのまま貯めておき、特典航空券に必要なマイル数がそろう直前に移行する」運用が、失効リスクを最小にします。年間上限4万マイルのカードは、必要マイル数から逆算して2年に分けて移行する計画も立てやすくなります。ANA JCB法人カードの一般・ワイドは移行手数料が年単位でかかるため、移行する年をまとめると手数料の回数も減らせます。

ANA法人カードの申込方法・審査・必要書類

申込直前に確認しておきたい実務を、系統別に公式の記載でまとめます。審査基準は各社とも非公開のため、通過を保証する表現は避けています。

申込の流れ(Web申込の可否・郵送申込)

  • ANA JCB法人カード: JCB公式サイトから申込。申込資格は法人または個人事業主で、日本国内の金融機関に法人口座をお持ちの方。必要書類と発行までの日数はJCBの申込画面で案内されます。
  • ANAコーポレートカード(三井住友カード): 入会申込書を取り寄せて申し込む方式(ANAサイト経由)。申込対象は法人・個人事業者。支払日は15日締め翌月10日です。
  • ダイナースクラブ ビジネスカード: 法人・団体等の代表者・役員または個人事業主(役員は代表者の承諾書)。決算書・登記簿の提出は不要です。
  • 三井住友カード ビジネスオーナーズ: Web申込、登記簿謄本・決算書提出不要。発行までの日数は公式ページに記載がないため申込画面で確認してください。契約者は代表者個人で、口座引落を法人に委任する形式です。
  • JCB Biz ONE: モバ即(個人名義口座限定、9:00〜20:00受付)なら顔写真付き本人確認書類のみで最短5分でカード番号発行。法人口座で通常入会する場合は本人確認書類2点を返送し、約1週間です。

発行までの日数を公式ページに明記しているのは、JCB Biz ONE(通常入会で約1週間)、セゾンプラチナ・ビジネス(最短3営業日)、ラグジュアリーカード(最短5営業日)です。ANA JCB法人カード、ANAコーポレートカード、三井住友カード ビジネスオーナーズ、ダイナースクラブ ビジネスカード、アメックスのビジネス・カードは、2026年9月2日時点で公式ページに発行日数の記載がありません。年度初めや出張シーズンに間に合わせたい場合は、法人口座の開設を先に済ませ、申込画面で案内される日数を基準に余裕を持って申し込んでください。

必要書類(法人口座・代表者の本人確認書類)

純正2系統は法人口座の情報と代表者の本人確認書類が基本です。ANA JCB法人カードは法人口座が申込資格に含まれるため、口座開設前の法人は申し込めません。移行型では、三井住友カード ビジネスオーナーズ・JCB Biz ONE・セゾン各カード・ダイナースクラブ ビジネスカード・ラグジュアリーカードが「登記簿謄本・決算書不要」と公式に明記しており、代表者個人の本人確認書類で申し込めます。楽天ビジネスカードは支払口座を法人名義にする場合、発行6か月以内の登記事項証明書が必要です。いずれも犯罪収益移転防止法にもとづく本人確認があります。

審査の考え方: 基準は非公開、一般に見られる条件

各社とも審査基準・通過率は公開していません。公式に確認できるのは申込資格(年齢、法人代表者・個人事業主の別、法人口座の要否)と、必要書類の範囲までです。一般に、法人与信型のカード(ANA JCB法人カード、三井住友ビジネスカードなど)は法人口座と法人の実在確認を前提とし、個人与信型(ビジネスオーナーズ、セゾンのビジネスカード、JCB Biz ONE)は代表者個人の信用で判断されるとされています。「審査が甘い」といった断定はできないため、自社の状況で申込資格を満たすカードから順に検討するのが確実です。

設立1年未満・個人事業主が申し込む場合の現実的な選択肢

公式に「設立直後・決算書不要」と読める記載があるのは、三井住友カード ビジネスオーナーズ(登記簿謄本・決算書提出不要、副業・フリーランス含む)、JCB Biz ONE(顔写真付き本人確認書類のみで即時入会)、セゾンコバルト・ビジネス(決算書・登記簿謄本不要)、ダイナースクラブ ビジネスカード(決算書・登記簿の提出不要)、ラグジュアリーカード(1年目のスタートアップ企業も可)です。ANA純正にこだわるなら、初年度無料のANA JCB法人カード一般を法人口座開設後に申し込む流れが現実的です。設立1年未満の法人カード選びと審査で不利になる要因を減らす考え方は、設立1年未満でも作れる法人カードの解説で詳しく扱っています。

ANA法人カードの注意点

「失敗しない選び方」の裏面として、申込後に気づきやすい4つの注意点をまとめます。

マイルの付与先と私的利用の税務リスク

ANA JCB法人カードでは、マイル移行は使用者カードごとに行い、マイルは手続きをした使用者に付与されます。法人の経費で貯まったマイルを役員・従業員が私的な旅行に使う場合、一般に経済的利益の供与として給与課税等の論点が生じ得るとされています。公式に統一された基準はなく、扱いは会社ごとの規程や会計処理によるため、マイルの利用ルールを社内で定め、税理士等に確認してください。年会費については、アメックス公式が「年会費は経費にできる場合があります。詳しくは税理士等にご確認ください」と案内しており、同様に断定せず専門家に確認するのが安全です。

決済でマイルが貯まらないグレード・対象外の支払いを見落とさない

再掲になりますが、ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)はワールドプレゼントポイントをANAマイレージへ移行できず、利用枠も原則50万円です。「ANA」の名前で経費用に選ぶと、年間の決済分がまるごとマイルになりません。また、ダイナースクラブ ビジネスカードの公共料金・税金は200円=1ポイント、各社のゴールド年会費無料判定は年会費・電子マネーチャージ等が対象外など、対象外・減額の支払いはカードごとに違います。

SFC(スーパーフライヤーズカード)は法人カードの枠組みでは案内されていない

ANAの上級会員向けカードであるSFCは、個人向けANAカードの枠組みで案内されているもので、本記事で確認したANA JCB法人カード・ANAコーポレートカードの公式ページにSFCの申込案内は見当たりませんでした。法人カードで搭乗回数を重ねてもSFCに直結するわけではないため、SFCの取得条件やカード選びはSFC(スーパーフライヤーズカード)のおすすめと取得条件とANA公式で確認してください。

移行手数料・年会費の更新タイミングと使用者カードのコスト

ANA JCB法人カードの一般・ワイドは移行手数料が年5,500円(税込)で、年単位の課金です。少額のポイントを毎年移行すると手数料負けするため、移行する年をまとめる運用が有効です。ワイドゴールドは無料ですが使用者追加が1名4,400円で、10名分なら年44,000円と本会員の年会費の2倍以上になります。ダイナースクラブ ビジネスカードは追加会員の3・4枚目に年間5,500円の維持手数料、アメックスのビジネス・グリーン/ゴールドの付帯特典なし追加カードは判定期間内に利用がないと管理手数料3,300円がかかる(ビジネス・プラチナは管理手数料なし)など、使用者カードのコストは「無料」の条件を細かく確認してください。

ANA法人カードのよくある質問

ANA法人カードの年会費はいくら?

ANA法人カードの年会費は使用者1名あたり2,475円〜20,900円(税込)です。ANA JCB法人カードは一般2,475円(初年度無料)、ワイド12,925円、ワイドゴールド20,900円で、使用者追加は一般・ワイドが1名825円、ワイドゴールドが1名4,400円です。三井住友カード発行のANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)は一般3,025円(初年度無料)、ワイド13,475円、ワイドゴールド20,900円で、使用者追加は一般・ワイドが1名440円、ワイドゴールドが1名4,400円です。ANA JCB法人カードの一般・ワイドで決済分をマイルに移行する場合は、別途年5,500円の移行手数料がかかります。いずれも2026年9月2日時点の公式情報です。

ANA法人カードのメリットは?

メリットは3つあります。第一に入会・継続ボーナスマイルで、ANA JCB法人カードは一般・ワイドが各1,000マイル、ワイドゴールドが各2,000マイル、ANAコーポレートカードは一般1,000マイル、ワイド・ワイドゴールド2,000マイルが毎年入ります。第二に搭乗ボーナスマイルで、ANA JCB法人カードは区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率の10%(一般・ワイド)または25%(ワイドゴールド)が加算されます。第三にANA JCB法人カードなら経費決済分のJ-POINT(200円=1ポイント)をANAマイルに移行でき、フライトと決済の両方でマイルが貯まります。ワイドゴールドには国内主要空港+ホノルルのラウンジと最高1億円の海外旅行傷害保険も付きます。

ANAマイルが貯まる法人カードで最強なのは?

用途によって答えが変わります。出張が月2回以上ある会社ではANA JCB法人カード ワイドゴールド(年会費20,900円、搭乗ボーナス25%、入会・継続2,000マイル、移行手数料無料)が最も条件が揃っています。経費決済が年300万円以上でマイルを貯めたい会社では、ダイナースクラブ ビジネスカード(100円=1ポイント、1,000ポイント=1,000マイル、年間上限40,000マイル、年会費33,000円+参加料6,600円)が編集部試算で1マイル当たりコストが最も低く、年間決済が約667万円を超える会社では移行上限のないラグジュアリーカード(100円=0.6マイル相当)が獲得マイル数で上回ります。1枚で「最強」を決めるのではなく、フライト型と決済型の2枚持ちが最も効率的です。

ANA法人カードの入会キャンペーンはある?

2026年9月2日時点で、ANA JCB法人カード ワイドゴールドは新規入会&利用で最大65,000 J-POINTのキャンペーン(2026年4月1日〜9月30日申込分)がJCB公式に掲載されています。ANA JCB法人カード一般とANAコーポレートカード一般は初年度年会費無料です。移行型では、ダイナースクラブ ビジネスカードが2026年8月3日〜11月1日申込で初年度年会費無料(入会1年で300万円以上利用&公式アプリサインオンで次年度も無料)、JCB Biz ONEが2026年9月30日申込分まで最大77,000円相当、セゾンプラチナ・ビジネスが2026年9月1日〜30日申込・20万円以上利用でAmazonギフトカード12,000円分です。アメックスのビジネス・カードの入会特典は申込期限2026年8月31日で終了しています。期限は短いものが多いため、申込前に必ず公式で確認してください。

各社の法人カードキャンペーンを横断で比較したい方は、法人カードの入会キャンペーン一覧を参照してください。

個人事業主でもANA法人カードは作れる?

作れます。ANA JCB法人カードの申込資格は「法人または個人事業主。日本国内の金融機関に法人口座をお持ちの方」、ANAコーポレートカード(三井住友カード)は「法人・個人事業者」と、どちらも個人事業主を含みます。ただしANA JCB法人カードは法人口座が必須のため、屋号口座の扱いは申込画面で確認してください。決算書・登記簿の提出を避けたい個人事業主には、公式に提出不要と明記されている三井住友カード ビジネスオーナーズ、JCB Biz ONE、セゾンコバルト・ビジネス、ダイナースクラブ ビジネスカードなどのポイント移行型も選択肢になります。

ANA法人カードにプラチナはある?SFCは作れる?

ANA JCB法人カードとANAコーポレートカードのグレードは一般・ワイド・ワイドゴールドの3段階で、プラチナグレードは公式ラインアップにありません。純正の最上位はワイドゴールド(年会費20,900円)です。プラチナ相当の特典(プライオリティ・パスやコンシェルジュ)をANAマイルと両立したい場合は、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード(ANAコース無料、年間上限40,000マイル)やセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(初年度無料、プライオリティ・パス付帯)など移行型のプラチナが候補です。SFC(スーパーフライヤーズカード)は個人向けANAカードの枠組みで案内されているもので、法人カードの公式ページにSFCの申込案内はありません。

プラチナ法人カードの比較は法人カードのプラチナおすすめ比較で扱っています。

まとめ: ANA法人カードは「決済でマイルが貯まるか」で選ぶ

  • ANA法人カードは3系統。決済分をANAマイルに移行できるのはANA JCB法人カード(一般・ワイドは年5,500円の手数料、ワイドゴールドは無料)で、ANAコーポレートカード(Visa・Mastercard)はポイントのマイル移行不可・利用枠原則50万円のフライト特化型です。
  • 年会費は使用者1名2,475円〜20,900円(税込)。一般とワイドはボーナス条件が同じで差は保険のみ、ワイドとワイドゴールドの年会費差は7,975円(移行手数料を含めた年間コスト差は2,475円)です。
  • 出張メインならANA JCB法人カード ワイドゴールド、決済メインならダイナースクラブ ビジネスカード(1%・上限4万マイル)、決済が年667万円超ならラグジュアリーカード(上限なし)、年会費を抑えるなら三井住友カード ビジネスオーナーズが用途別の結論です。
  • 移行型は「レート・上限・参加費・有効期限」の4点を必ずセットで確認。セゾンのSAISON MILE CLUBはJAL専用、アメックスはANAコースとMRプラスの2つの登録が必要です。

次の行動は、冒頭の早見表で自社の出張回数と決済額に合う系統を決め、公式サイトで最新条件(特に初年度無料とキャンペーン期限)を確認して申し込むことです。ANA以外も含めてマイルが貯まる法人カードを横断で比較したい方は、マイルが貯まる法人カードの総合比較を参照してください。

ANA JCB法人カードの公式サイトで最新条件を確認する

ダイナースクラブ ビジネスカードの公式サイトで最新条件を確認する

三井住友カード ビジネスオーナーズの公式サイトで最新条件を確認する

この記事の情報源

本記事の年会費・ボーナスマイル・移行条件は、SEIMEIメディア編集部が以下の公式ページを2026年9月2日時点で確認した内容にもとづきます。

この記事を書いた人

コメント

コメントする