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プライオリティパス付き法人カードおすすめ7選!特典・使い方からぴったりの1枚の選び方も解説

出張のたびに空港の待合スペースで席を探し、落ち着かないまま搭乗時刻を迎えている経営者の方は多いのではないでしょうか。

プライオリティ・パスが付く法人カードを探しても、年会費も無料回数も同伴者料金もカードごとにばらばらで、比較が途中で止まってしまいます。

結論として、選ぶ基準は年会費の安さではなく、無料で使える回数と同伴者料金、そして申し込める人の範囲という3点です。

この記事では各社の公式サイトで確認できる条件だけを使い、7枚の法人カードを同じ軸で並べていきます。

この記事を読むとわかること
目次

失敗しないプライオリティパス付き法人カードの選び方

プライオリティ・パス付きの法人カードは、無料で使える回数、同伴者料金、申し込める人の範囲という3つの軸で絞り込んでください。

「プライオリティ・パス付帯」という表記が同じでも、提供条件はカード会社ごとにまったく異なるからです。

実際に、本人の利用が回数無制限のカードもあれば、年5回までのカードもあり、同伴者料金も1名無料から1名35米ドルまで開きがあります。

なお、日本国内でプライオリティ・パスを利用できる空港は11ヵ所にとどまり、ラウンジ数も29ヵ所しかありません※¹。

候補を絞るときの3軸と、公式サイトで確認しておきたい項目は以下のとおりです。

確認する軸公式サイトで見る項目判断の目安
無料で使える回数本人のラウンジ利用料が無料か、年間の上限回数があるか年6回以上乗るなら回数無制限のカード
同伴者の料金同伴者1名あたりの金額、無料枠の有無部下や取引先と動くなら1名無料または円建て料金
申し込める人の範囲本会員のみか、追加カード・家族カードも対象か役員や社員にも持たせるなら追加カード対象

そのため、海外出張が中心か国内出張が中心かを先に決めたうえで、上の3軸を公式サイトで確認していきましょう。

※1 2025年12月時点の数値です(出典:JCB「プライオリティ・パスが付帯する法人カード。利用時の注意点や登録方法も解説」)。

プライオリティパス付き法人カードおすすめ7選を徹底比較

プライオリティ・パスが付く法人カードは、原則としてプラチナクラス以上に限られます。

ゴールドクラスの法人カードでは、国内の主要空港とハワイ ホノルルの国際空港にある「カードラウンジ」の利用にとどまることがほとんどだからです。

唯一の例外が楽天ビジネスカードで、こちらは親カードである楽天プレミアムカードの特典としてプライオリティ・パスが付きます。

なお、年会費が高いカードほど条件が良いとは限らず、33,000円のカードが165,000円のカードと同じく回数無制限で使えるケースも珍しくありません。

7枚の年会費とプライオリティ・パスの提供条件を並べると以下のとおりです。

カード名年会費(税込)本人のラウンジ利用同伴者料金
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス初年度無料/次年度以降33,000円プレステージプランを無料登録1名35米ドル
アメックス・ビジネス・プラチナ165,000円回数制限なく無料1名まで無料、2名以降1名35米ドル
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners55,000円回数制限なく無料一律1名35米ドル
JCBプラチナ法人カード33,000円利用手数料無料1名2,200円
ダイナースクラブ ビジネスカード33,000円海外ラウンジは年10回まで無料有料
ラグジュアリーカード チタン55,000円回数制限なく無料1名35米ドル
楽天ビジネスカード2,200円(別途、楽天プレミアムカード11,000円)年5回まで無料1名35米ドル

そのため、上の一覧で全体像をつかんだうえで、各カードの解説でも同じ3軸に沿って条件を確認してください。

「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」は低コストで最上級プランを使える

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、初年度の負担ゼロで最上位プランを試せる1枚です。

通常年会費469米ドルのプレステージプランに、追加費用なしで登録できるからです。

年会費は初年度が無料※¹、次年度以降が33,000円で、カードは最短3営業日で発行されます。

なお、ラウンジを使うには別途デジタル会員証の申し込みが必要であり、同伴者の利用料は無料になりません。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)初年度無料、次年度以降33,000円
追加カード(税込)3,300円、最大9枚まで発行可能
本人のラウンジ利用プレステージプランを無料登録、利用料は無料
同伴者料金1名35米ドル※²
プライオリティ・パスを申し込める人カード会員(別途デジタル会員証の申し込みが必要)

そのため、1年間使い倒してから継続を判断したい経営者の方は、候補の先頭に置いてよいでしょう。

※1 初年度年会費無料は予告なく変更・中止させていただく場合がございます。
※2 一部、最大同伴者様の人数が設けられているラウンジがございます。

「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード」は同伴者も無料で使える最高峰の1枚

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、複数名で動く出張の追加料金をなくせる1枚です。

プラチナクラスは本人のラウンジ利用料が無料で、同伴者1名分の利用料も無料と定められているからです。

年会費は165,000円で、付帯特典ありの追加カードは4人まで無料、5人目以降は1枚につき13,200円がかかります。

なお、アメックス付帯のプライオリティ・パスで使えるのは空港ラウンジだけで、空港内のレストランやスパは含まれていません。

アメックス・ビジネス・プラチナの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)165,000円
追加カード(税込)付帯特典ありは4人まで無料、5人目以降13,200円/付帯特典なしは無料
本人のラウンジ利用回数制限なく無料(有効期限3年、自動更新)
同伴者料金1名まで無料、2名以降は1名35米ドル
プライオリティ・パスを申し込める人基本カード会員と家族カード・追加カード会員※¹

そのため、部下や取引先と同行する機会が多い会社ほど、年会費との差を埋めやすいでしょう。

※1 家族・追加カードの対象有無はカードによって異なります。

「三井住友ビジネスプラチナカード for Owners」は出張頻度が変わる会社に向く

三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersは、年ごとに出張回数が増減する会社に向く1枚です。

本人のラウンジ利用に回数制限がなく、繁忙期に何度使っても追加料金が発生しないからです。

年会費は本会員が55,000円、パートナー会員が1名につき5,500円で、決済口座は法人名義と個人名義のどちらも選べます。

なお、2025年4月の改定で同伴者料金は29米ドルから35米ドルへ引き上げられ、国内の「お食事」「リフレッシュ」施設も対象から外れました。

三井住友ビジネスプラチナカード for Ownersの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)本会員55,000円
追加カード(税込)パートナー会員1名につき5,500円
本人のラウンジ利用回数制限なく無料(世界1,800ヵ所以上が対象)
同伴者料金一律1名35米ドル※¹(同伴者特典はございません)
プライオリティ・パスを申し込める人プラチナカード会員(Vpassの専用ページから申し込み)

そのため、海外出張の回数が読み切れない会社は、回数無制限という条件そのものを評価してください。

※1 2025年12月時点での金額です。金額は予告なく変更となる可能性がございます。

「JCBプラチナ法人カード」は年会費を抑えてプレステージを維持できる

JCBプラチナ法人カードは、同伴者の費用を円建てで固定したい会社に向く1枚です。

同伴者料金が1名2,200円と定められており、為替レートの影響を受けないからです。

年会費は33,000円で、プライオリティ・パスの利用手数料は無料、旅行傷害保険は海外・国内ともに最高1億円※²が用意されています。

なお、プライオリティ・パスを申し込めるのは本会員(代表使用者)に限られ、従業員向けの使用者カードでは登録できません。

JCBプラチナ法人カードの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)33,000円
追加カード使用者カードを追加できる(ETCスルーカードNは年会費無料で複数枚発行可能)
本人のラウンジ利用利用手数料無料
同伴者料金1名につき2,200円(税込)
プライオリティ・パスを申し込める人本会員(代表使用者)のみ※¹

そのため、経営者ご本人が出張して現地で取引先を1名招くような使い方であれば、費用の見通しが立てやすいでしょう。

※1 代表使用者以外のカード使用者は申し込めません。
※2 保険の適用には条件があります。

「ダイナースクラブビジネスカード」は高額決済と接待に強い

ダイナースクラブ ビジネスカードは、高額決済と接待を1枚にまとめたい会社に向くカードです。

ショッピング一回払いに一律の制限を設けず、会員ごとの利用状況や支払い実績に応じて個別に設定※²しているからです。

年会費は2026年3月1日以降に入会手続きが完了した会員から27,500円が33,000円へ改定され、追加会員は4枚まで無料に据え置かれました。

なお、接待では所定のコース料理を2名以上で利用すると1名分が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」を使えます。

ダイナースクラブ ビジネスカードの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)基本会員33,000円
追加カード(税込)追加会員は4枚まで無料※¹
本人のラウンジ利用海外ラウンジは年10回まで無料(国内ラウンジは回数の対象外)
同伴者料金有料
プライオリティ・パスを申し込める人ダイナースクラブカード会員(指定URLからアカウントを有効化)

そのため、ラウンジは年10回で足りるものの決済額が大きい会社であれば、優先度は高くなるでしょう。

※1 3、4枚目の追加カードのカード維持手数料 1枚あたり年間5,500円(税込)は変更ありません。
※2 制限なくご利用いただけるわけではありません。

「ラグジュアリーカードチタン」は初めてのステータスカードにぴったり

ラグジュアリーカード チタンは、初めてステータスカードを持つ方でもラウンジ特典を削られない1枚です。

エントリーモデルでありながら海外の空港ラウンジを回数制限なく無料で使え、家族会員にも同じ条件が適用されるからです。

年会費は本会員が55,000円、家族会員が16,500円で、カードの発行期間は最短5営業日です。

なお、同伴者はお一人につき35米ドルがかかる一方で、国内のカード会社提携ラウンジなら同伴者1名まで無料で入室できます。

ラグジュアリーカード チタンの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)本会員55,000円
追加カード(税込)家族会員16,500円※¹
本人のラウンジ利用回数制限なく無料
同伴者料金1名35米ドル(国内の提携ラウンジは1名まで無料)
プライオリティ・パスを申し込める人本会員と家族会員

そのため、配偶者を同行する海外出張と国内の日帰り出張が混在する個人事業主の方は、1枚で両方をまかなえるでしょう。

※1 家族会員のみ初年度無料。

「楽天ビジネスカード」は年会費を最小限にしたい個人事業主向け

楽天ビジネスカードは、プライオリティ・パスの維持費を最小限に抑えたい個人事業主の方に向く1枚です。

カード単体の年会費が2,200円で、親カードの楽天プレミアムカード11,000円と合わせても年13,200円にとどまるからです。

楽天ビジネスカードは単独では申し込めず、支払い口座は法人名義、親カードは個人名義と分かれます。

なお、プライオリティ・パスは楽天プレミアムカード側の特典であり、無料で使える回数は2025年1月に年5回までへ変更されました。

楽天ビジネスカードの条件を3つの軸で整理すると以下のとおりです。

年会費(税込)2,200円※¹(別途、楽天プレミアムカード11,000円)
追加カード(税込)楽天ETCカードは1枚目無料、2枚目以降550円(上限30枚)
本人のラウンジ利用年5回まで無料※²、6回目以降は1回35米ドル
同伴者料金1名35米ドル
プライオリティ・パスを申し込める人楽天プレミアムカード本会員(家族カードは対象外)

そのため、海外出張が年2〜3回にとどまる個人事業主の方であれば、必要十分な選択肢になるでしょう。

※1 楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードの付随カードです。
※2 ご利用回数のカウントは、「デジタル会員証(プライオリティ・パス アプリ)」の発行日を基準に1年間で行います。

そもそもプライオリティパス付き法人カードとは?サービスの特徴とメリット

プライオリティ・パス付き法人カードとは、世界中の空港ラウンジに入れる会員資格が、カードの付帯特典として付いてくる法人カードのことです。

プライオリティ・パス単体で入会すると年会費がかかるところを、カード会社が負担する形になっているからです。

運営元の公式サイトによると、会員は世界1,800ヵ所以上のラウンジやエクスペリエンスを利用できます。

なお、カード付帯の場合は利用できる施設や回数が絞られていることがあり、単体入会と完全に同じ内容とは限りません。

法人カードに付帯した場合の主なメリットは次の4点です。

  • 469米ドルの年会費を負担せずにプレステージ相当の権利を得られる
  • 搭乗クラスや航空会社の上級会員資格を問わずラウンジに入れる
  • 待ち時間を打ち合わせや資料確認にあてられる
  • カード年会費を事業の経費として処理できる

そのため、まずは会員ランクの仕組みと、個人加入との違いから順に確認していきましょう。

プレステージなど3つの会員ランクと利用条件

プライオリティ・パスには、スタンダード、スタンダード・プラス、プレステージという3つの会員プランがあります。

年会費とラウンジ利用料の組み合わせが異なり、年間の利用回数によって割安になるプランが変わるからです。

最上位のプレステージは年会費469米ドルで、会員本人のラウンジ利用料が何度でも無料になります。

なお、同伴者の利用料はどのプランでも1回35米ドルで共通しており、プランを上げても同伴者は無料になりません。

米国居住者向けの公式サイトに掲載されている3プランの条件は以下のとおりです。

会員プラン年会費会員本人の利用料同伴者の利用料
スタンダード99米ドル1回35米ドル1回35米ドル
スタンダード・プラス329米ドル10回まで無料、以降1回35米ドル1回35米ドル
プレステージ469米ドル無料※¹1回35米ドル

法人カードに付帯するのは多くがプレステージ相当のため、実質的には年会費469米ドル分の権利を受け取る形になります。

※1 空席状況により、ラウンジをご利用いただけない場合があります。

個人で加入する場合と法人カード付帯の違い

個人で直接加入する場合とカード付帯の場合では、申し込み経路と使える施設の範囲が変わります。

カード会社が用意した専用ページ以外から登録すると、特典の対象外になり年会費が請求されるからです。

たとえばダイナースクラブは、指定のURL以外から申し込むと年会費が発生し、返金もできないと明記しています。

なお、アメリカン・エキスプレスの付帯プランでは空港内のレストランやスパが対象外となっており、単体加入より使える施設が絞られました。

両者の違いを項目ごとに整理すると以下のようになります。

項目個人で直接加入法人カード付帯
年会費プランに応じて99〜469米ドルカード会社が負担
申し込み先プライオリティ・パス公式サイトカード会社の会員専用サイト
対象施設ラウンジのほかレストランやスパも対象ラウンジのみに限定される場合がある
利用回数プランの規定どおりカードごとに上限が設定される場合がある

そのため、カードを受け取ったあとは必ず各社の会員専用サイトから手続きを進めてください。

世界中の空港ラウンジを搭乗クラスを問わず利用できる

プライオリティ・パスの最大の価値は、搭乗クラスや上級会員資格を問わずにラウンジへ入れる点です。

航空会社が運営するラウンジは、原則としてビジネスクラス以上の搭乗者や上級会員だけが使える空間だからです。

JCBの公式サイトによれば、対象となるのは世界146の国や地域、600を超える都市にある1,800ヵ所の空港ラウンジです。

なお、日本国内では利用できる空港が限られており、成田国際空港、羽田空港、中部国際空港セントレア、関西国際空港、福岡国際空港などが対象になります。

プライオリティ・パスのラウンジとカードラウンジの違いは以下のとおりです。

  • 利用条件:プライオリティ・パス会員であること/ゴールド以上のクレジットカード会員であること
  • 設置場所:世界146の国や地域/国内の主要空港とハワイ ホノルルの国際空港
  • 設備の例:シャワールーム、ワークスペース、ミーティングルームなど/ソフトドリンク、Wi-Fi、新聞・雑誌など
  • 保安検査後に設置されているラウンジが多く、搭乗直前まで滞在しやすい

そのため、エコノミークラスで海外出張に出る機会が多い会社ほど、投資に対する効果が大きくなるでしょう。

出張の待ち時間を快適に過ごせて仕事もはかどる

プライオリティ・パスのラウンジは、休憩だけでなく実務の場としても使えます。

電源コンセントや無料Wi-Fiを備えたデスクスペースが用意されているラウンジが多いからです。

ラウンジによってはオンライン会議に使えるミーティングルームがあり、フライト前にメールの返信や資料の最終確認を済ませられます。

なお、長距離移動の前後にはシャワールームを使えるラウンジもあり、到着後すぐに商談へ向かう日程でも身支度を整えられるでしょう。

ラウンジで提供されるサービスの例は次のとおりです。

  • ソフトドリンク、アルコール、軽食や食事
  • Wi-Fi、電源、FAX
  • シャワールーム、マッサージやスパ
  • ワークスペース、ミーティングルーム
  • 搭乗・出発・乗り継ぎの手伝い

そのため、乗り継ぎで数時間の空きが生まれる路線を使う会社ほど、待ち時間を稼働時間に変えられます。

年会費を経費にできて実質コストを抑えられる

法人カードの年会費は、事業に必要な支出であれば経費として処理できます。

国税庁は、その年に生じた販売費や一般管理費その他業務上の費用を必要経費に算入できると示しているからです。

たとえば年会費33,000円のカードでも、経費計上によって課税所得が圧縮されるため、実質的な負担は表示額より小さくなります。

なお、個人事業主の方が私用と兼ねて使う場合は家事関連費にあたり、業務遂行上直接必要だったと明らかに区分できる部分しか必要経費になりません。

必要経費の範囲について、国税庁は次のように定めています。

その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額

※引用元:国税庁「No.2210 必要経費の知識」

そのため、私用の旅行でラウンジを使う予定がある方は、按分の考え方を顧問税理士に確認しておいてください。

プライオリティパス付き法人カードを使う際の注意点

プライオリティ・パスは万能の入場券ではなく、料金と時間と対象範囲の3方向に制約があります。

カード会社が独自に条件を上乗せしており、プライオリティ・パス本体の規定とは別のルールが適用される場合があるからです。

具体的には、同伴者の料金、会員証が手元に届くまでの日数、そして対象外となるラウンジの存在が実務上の障害になりやすいでしょう。

なお、混雑時はラウンジ側の判断で人数制限がかかることがあり、会員証を持っていても入れない場合があります。

事前に確認しておきたい項目は以下のとおりです。

  • 同伴者の人数と1名あたりの料金
  • デジタル会員証の発行が完了しているか
  • 利用予定の空港とターミナルが対象になっているか

そのため、出張の前日までに上の3点を確認しておきましょう。

同伴者のラウンジ利用は基本的に有料

同伴者のラウンジ利用は、原則として有料と考えてください。

プライオリティ・パス本体の規定では、どの会員プランでも同伴者は1回35米ドルと定められているからです。

カード付帯の場合も基本は同じで、三井住友カードは同伴者特典を設けず一律で料金が発生すると案内しています。

なお、例外もあり、アメリカン・エキスプレスのプラチナクラスは同伴者1名まで無料、JCBプラチナ法人カードは1名2,200円と独自の条件を用意しました。

主要カードの同伴者料金を並べると以下のとおりです。

カード同伴者料金
アメックス・ビジネス・プラチナ1名まで無料、2名以降1名35米ドル
JCBプラチナ法人カード1名2,200円(税込)
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners一律1名35米ドル
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス1名35米ドル
ラグジュアリーカード チタン1名35米ドル

そのため、複数名で動く出張が前提なら、年会費よりも同伴者料金の差で選んだほうが総額を抑えられるでしょう。

発行までに1~2週間ほどかかる

カードを申し込んでから空港ラウンジに入れるようになるまでには、一定の日数がかかります。

カード本体の審査と発送に加えて、プライオリティ・パスの会員登録という2段階の手続きが必要だからです。

カード発行はセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスが最短3営業日、ラグジュアリーカード チタンが最短5営業日と案内されています。

なお、会員証はデジタル化が進んでおり、三井住友カードは2025年4月以降、登録後すぐにデジタル会員証を発行する方式へ変更しました。

会員証の受け取り方法はカード会社ごとに異なります。

  • アメリカン・エキスプレス:プラスチック製会員証は申し込み後10営業日程度、デジタル会員証は登録後すぐに利用可能
  • 三井住友カード:2025年4月以降は原則デジタル会員証のみを発行
  • 楽天カード:楽天e-NAVIから申し込み、即時にデジタル会員証を発行
  • JCB:アプリによるデジタル会員証には非対応

対象外の空港ラウンジもある

プライオリティ・パスがあっても、すべての空港ラウンジに入れるわけではありません。

航空会社が運営するラウンジは上級会員や上位クラス搭乗者のための施設であり、原則として対象外だからです。

国内でも対象は限られており、アメリカン・エキスプレス付帯の場合は国際線出発ラウンジのみが対象で、国際線到着ラウンジと国内線のラウンジは利用できません。

なお、空港内のレストランやスパは、アメリカン・エキスプレス、三井住友カード、楽天カードのいずれも対象から外れました。

対象外になりやすい施設の例は次のとおりです。

  • ANAやJALなどの航空会社ラウンジ
  • 国内線の出発・到着ラウンジ
  • 国際線の到着ラウンジ
  • 空港内のレストラン、スパなどのリフレッシュ施設
  • 満席時のラウンジ(入室人数が制限される場合があります)

そのため、目的の施設が使えるかどうかは、プライオリティ・パスのアプリで空港名を検索して事前に確かめておきましょう。

今は年会費を抑えて将来プライオリティパスを狙うのもおすすめ

海外出張がまだ年に1〜2回であれば、いきなりプラチナクラスを持つ必要はありません。

年会費55,000円のカードでラウンジを年2回使っても、単純計算では1回あたりの負担が大きくなるからです。

たとえば三井住友カードには、年会費永年無料のビジネスオーナーズから、ゴールド、そしてプライオリティ・パスが付くプラチナまで同じシリーズが用意されています。

なお、上位カードへの切り替えはVpassや所定の手続きから申し込めるため、事業の成長に合わせて段階を上げられるでしょう。

三井住友カードの法人カードを年会費で並べると以下のようになります。

カード年会費(税込)空港ラウンジ
三井住友カード ビジネスオーナーズ永年無料付帯なし
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド5,500円(年間100万円の利用で翌年以降永年無料※¹)国内主要空港のカードラウンジ
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners55,000円プライオリティ・パスと国内カードラウンジ

そのため、まずは維持費ゼロで実績を積み、海外出張が定例化した時点でプラチナへ移る進め方も検討してください。

※1 対象取引や算定期間などの実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。

まずは年会費実質無料で持てる三井住友カードビジネスオーナーズ

三井住友カード ビジネスオーナーズは、維持費をかけずに事業用の決済をまとめられる法人カードです。

一般カードの年会費が永年無料で、登記簿謄本や決算書の提出も求められないからです。

申し込み対象は満18歳以上の法人代表者と個人事業主であり、副業やフリーランスの方も除外されていません。

なお、ゴールドは年会費5,500円ですが、年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になり、達成した年には10,000ポイントが進呈されます※¹。

ビジネスオーナーズ ゴールドの主な条件は以下のとおりです。

  • 年会費(税込):本会員5,500円、パートナー会員永年無料
  • パートナーカード:18枚まで申し込み可能
  • カード利用枠:〜500万円(本会員が持つ個人カードと合算)
  • 旅行傷害保険:最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険※²
  • ETCカード:年会費無料※³

そのため、まずは経費決済を集約して利用実績を作り、海外出張が増えた段階でプラチナへ切り替える流れが現実的でしょう。

※1 対象取引や算定期間などの実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。
※2 事前に旅費などを当該カードでクレジット決済いただくことが前提です。
※3 入会翌年度以降、前年度に一度もETCカードのご利用がない場合は、ETCカード年会費550円(税込)のお支払いが必要となります。

法人カードのプライオリティパスに関するよくある質問

プライオリティ・パス付き法人カードについては、申し込み手順と利用範囲に質問が集中します。

カード会社ごとに登録経路が異なるうえ、2025年に複数社が同時にサービス内容を改定したからです。

ここでは、申し込み方法、私用での利用可否、同伴者の人数、追加カードの扱い、コーポレートカードの対象範囲、そして回数制限の6点を取り上げます。

なお、条件は予告なく変更される場合があるため、申し込み前には必ず各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。

この章で扱う質問は次のとおりです。

  • 申し込み方法とデジタル会員証の使い方
  • 個人旅行での利用可否と同伴者の人数
  • 追加カード・家族カード・コーポレートカードの対象範囲
  • 年間の利用回数制限

そのため、気になる項目から順番に確認していきましょう。

プライオリティパスの申し込み方法は?デジタル会員証の使い方は?

申し込みは、カード会社の会員専用サイトから行ってください。

プライオリティ・パスの公式サイトから直接登録すると特典の対象外になり、年会費が請求されるからです。

アメリカン・エキスプレスはマイアカウント、三井住友カードはVpassの専用ページ、楽天カードは楽天e-NAVI、JCBはMyJCBがそれぞれ入口になります。

なお、ラウンジ受付では会員証と当日の搭乗券の提示が必要であり、会員番号を口頭で伝えるだけでは入室できません。

会社ごとの申し込み入口は以下のとおりです。

  • アメリカン・エキスプレス:マイアカウント(アプリからは申し込み不可)
  • 三井住友カード:Vpassの「For Platinum Members」バナー
  • 楽天カード:楽天e-NAVI
  • JCB:MyJCBの限定サービスページ
  • ダイナースクラブ:プライオリティ・パスの指定URLからアカウントを有効化

そのため、出発前にアプリへログインできる状態にしておきましょう。

プライオリティパスは個人旅行でも使える?

各社が示している利用条件は、会員証と当日の搭乗券を提示することだけです。

公式サイトの案内には、出張か私用かで利用可否を分ける記載は見当たりません。

実際に三井住友カードは、会員証とパスポート、搭乗券のローマ字表記の氏名が一致していることを条件として挙げています。

なお、年会費を経費として処理している場合、私用での利用が増えると家事関連費として按分が必要になるでしょう。

利用時に必要なものは次の3点です。

  • プライオリティ・パスの会員証(デジタルまたはプラスチック製)
  • 当日の搭乗券
  • 会員証と同じローマ字表記のパスポート

そのため、経理処理の扱いについては、実際の利用状況をもとに顧問税理士へ相談してください。

同伴者は何人までラウンジに入れる?

同伴者の上限人数は、ラウンジごとに異なります。

プライオリティ・パスの規定ではなく、各ラウンジの運営者が受け入れ人数を定めているからです。

JCBの公式サイトも、2名まで、3名までといった人数制限が設けられているケースがあると説明しています。

なお、セゾンカードも一部のラウンジには最大同伴者数の設定があると案内しており、大人数での利用は事前確認が欠かせません。

同伴者に関して確認すべき項目は以下のとおりです。

  • そのラウンジに同伴者の受け入れ設定があるか
  • 上限人数が何名までか
  • 1名あたりの料金がいくらか
  • 混雑時に人数制限がかかる可能性があるか

そのため、複数名で入室する予定がある場合は、プライオリティ・パスのアプリで該当ラウンジの条件を確認しておきましょう。

追加カード・家族カードでもプライオリティパスは使える?

追加カードや家族カードが対象になるかどうかは、カード会社によって分かれます。

プライオリティ・パスの付与範囲を、本会員のみに限定するか、追加会員まで広げるかという方針の違いがあるからです。

アメリカン・エキスプレスのビジネス・プラチナ・カードは家族カードと追加カードが対象で、ラグジュアリーカード チタンも家族会員が無料で利用できます。

一方でJCBプラチナ法人カードは本会員(代表使用者)のみが申し込みでき、楽天カードは家族カードを対象外としました。

追加カード・家族カードの対象可否は以下のとおりです。

カード追加カード・家族カードの扱い
アメックス・ビジネス・プラチナ対象
ラグジュアリーカード チタン家族会員も無料、回数制限なし
JCBプラチナ法人カード本会員のみ
楽天プレミアムカード家族カードは対象外

そのため、役員や社員にもラウンジを使わせたい会社は、追加カードの扱いを先に確認してください。

アメックスのコーポレートカードでもプライオリティパスは使える?

アメリカン・エキスプレスのコーポレート・カードでも、券種によってプライオリティ・パスを利用できます。

対象はゴールド・コーポレート・カードとプラチナ・コーポレート・カードで、グリーン・コーポレート・カードは対象外だからです。

ゴールド・コーポレート・カードはスタンダードプランでラウンジ利用料が年2回まで無料、3回目以降は1回35米ドルがかかります。

なお、プラチナ・コーポレート・カードはプレステージプランで利用料が無料になる一方、同伴者は1名につき35米ドルで、ビジネス・プラチナのような同伴者1名無料はありません。

コーポレート・カードの条件を整理すると以下のようになります。

券種プラン会員本人の利用料同伴者料金
グリーン・コーポレート・カード対象外
ゴールド・コーポレート・カードスタンダード年2回まで無料、3回目以降1回35米ドル1名35米ドル
プラチナ・コーポレート・カードプレステージ無料1名35米ドル

コーポレート・カードには家族カード・追加カードの設定がない※¹ため、申し込みは券種ごとに個別で行ってください。

※1 コーポレートカードに家族・追加カードはございません。

プライオリティパスの利用回数に制限はある?

利用回数の上限は、カードによってあるものとないものに分かれます。

プライオリティ・パスの会員プランに加えて、カード会社が独自の上限を設定しているためです。

アメックス・ビジネス・プラチナ、三井住友ビジネスプラチナカード for Owners、ラグジュアリーカード チタンは、本人の利用に回数制限を設けていません。

一方で楽天プレミアムカードは2025年1月に年5回までへ変更され、ダイナースクラブは海外ラウンジの年間利用を10回までとしています。

なお、楽天カードの回数はデジタル会員証の発行日から1年間で数え、国内での利用もカウント対象に含まれる点に注意してください。

回数制限の有無をまとめると以下のとおりです。

カード本人の無料利用回数
アメックス・ビジネス・プラチナ制限なし
三井住友ビジネスプラチナカード for Owners制限なし
ラグジュアリーカード チタン制限なし
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスプレステージプランのため無料
ダイナースクラブ ビジネスカード海外ラウンジは年10回まで
楽天プレミアムカード年5回まで(6回目以降は1回35米ドル)

そのため、海外出張が年6回を超える見込みであれば、回数制限のないカードを選んでおくと安心でしょう。

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SEIMEI株式会社は保険×テクノロジーのInsurTechスタートアップです。保険会社と保険代理店をつなぐ情報プラットフォーム「ソリシター君」の開発・運営や、保険営業特化の生成AI研修事業などを通じて、保険を中心とした金融業界で知っておくべき知識について解説しています。

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